DearOneが7年間運用する「WOWコイン」制度とは
株式会社DearOneは、『WOWを創る』というビジョンを掲げ、社会だけでなく社内においても「相手の期待値を一歩上回る」姿勢を大切にしています。このビジョンを組織風土として定着させるため、2018年にUnipos株式会社の「Unipos」を導入しました。
称賛を当事者間のやり取りに留めず、報酬(ピアボーナス)と組み合わせた独自の制度として設計されたのが「WOWコイン」です。社員数30名規模だった当時から運用を開始し、現在では200名規模への組織拡大や事業多角化が進む中で、日々の業務における「期待値を上回る貢献(WOW)」を全社で可視化し続けています。これにより、組織全体への親近感や愛着を醸成し、会社の出来事を「自分事」として捉える文化を構築することに成功しました。

「感謝」から「具体的称賛」への進化がもたらす成果
DearOneの「WOWコイン」制度運用の最大の特徴は、称賛の「解像度」にあります。単なる「ありがとう」に留まらず、現場マネージャーによる「具体的かつ周囲に伝わるように書くべき」という働きかけにより、投稿の平均文字数が約50文字から75文字へと増加しました。
この「具体的称賛」の習慣化は、以下の具体的な成果を生み出しています。
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相互理解と連携の促進
他部署で「誰が、どのような行動で価値を生み出したか」が可視化されることで、事業多角化に伴う部門間のスムーズな連携の土台となっています。 -
客観的指標による高エンゲージメントの維持
四半期ごとのエンゲージメント調査では、「上長からのサポート」「多様性の受容」「チーム内外の連携」の項目で、グループ内でも突出した高スコアを継続的に記録しています。 -
採用活動への貢献
「称賛文化がある」という抽象的な表現だけでなく、「WOWコイン」という具体的な仕組みを提示することで、求職者に対して組織文化を可視化し、組織文化に共感する人材の採用を後押ししています。 -
称賛の「解像度」向上による組織のレジリエンス強化
社員の貢献が正しく認識されることで、心理的安全性の向上や定着率の向上に寄与しています。

物価高騰や働き方の多様化が進む現代において、社員の組織に対する期待やモチベーションの源泉も多様化しています。企業には賃上げ以外の側面から、社員の意欲と組織へのエンゲージメントをいかに引き出すかが求められています。
特に、事業拡大や人員増加が進む成長フェーズの企業では、部門間の壁や価値観のばらつきが顕在化しやすく、組織マネジメントの難易度は高まる一方です。DearOneのこの取り組みは、称賛を一過性のものとせず、成長企業が直面しやすい組織分断やカルチャー定着の難しさといった課題に、制度として向き合ってきた好事例と言えるでしょう。
賃上げ以外のエンゲージメント施策を検討する企業にとって、この事例は組織運営や人材戦略における一つの示唆となることでしょう。
詳細情報
本事例に関する詳細は、以下の記事で確認できます。
株式会社DearOneの事業内容については、以下の公式サイトをご覧ください。





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