開発背景:労務部門が抱える課題とRAG技術による解決
労働関連法令の改正が頻繁に行われ、企業に求められる労務管理の範囲は年々拡大しています。これにより、労務部門では慢性的な人手不足、従業員からの問い合わせ増加、ベテラン担当者への業務集中といった課題が顕在化しています。特に、社内規程の運用ルールや過去の対応事例といった労務ノウハウが特定の担当者に集中し、新人教育や引継ぎに多大な時間を要する状況が見受けられます。
「AI労務君」は、このような属人化やノンコア業務の課題をRAG(検索拡張生成)技術によって解消し、労務部門のナレッジを「個人の経験」から「組織の資産」へと転換することを可能にします。
「AI労務君」の主な特長
1. 企業の労務部門に特化したAIアシスタント
「AI労務君」は、労務部門が日々の従業員対応、社内教育、業務効率化に活用することを前提に設計された、企業向け労務特化型サービスです。

2. 人員不足と業務品質の向上を同時に実現
従業員からの定型的な質問はAIが一次対応し、法令解説やよくある質問にはRAGが即座に回答します。RAGが回答できない質問は問い合わせフォームにシームレスに連携されるため、労務担当者は判断、提案、制度設計といった高付加価値なコア業務に集中できます。これにより、人員を増やすことなく、対応品質の向上と業務負荷の軽減が実現されます。

3. 月額30,000円から活用可能
日常的な問い合わせ対応や調査業務をAIに任せることで、導入後すぐに費用対効果を実感できる価格設定となっています。
4. データセット作成を完全サポート
生成AI活用における最大のハードルであるデータセット(ナレッジ)作成を完全にサポートします。法令解説、自社独自のQ&A、過去の労務対応ノウハウを整理し、導入直後から実務で使えるRAG環境を提供します。

5. プロンプトを自社用に最適化
回答精度を高めるためには適切なプロンプトチューニングが不可欠ですが、これには専門的な知識が求められます。「AI労務君」にはプロンプト作成を支援するAIエージェントが搭載されており、AIの専門知識がなくても自社業務に最適化されたプロンプトを簡単に作成・改善できます。
オプション:AI議事録で会議を資産に
オプションとして、独自開発された高精度のAI議事録作成アプリ「eerp AI議事録」が提供されています。AI議事録とRAGを併用することで、会議内容、判断理由、過去の議論を検索・再利用可能なナレッジ資産として蓄積し、説明、引継ぎ、教育の負担を大幅に軽減することが期待できます。
生成AI時代の労務部門の差別化は「RAG」
生成AIは多くの企業で利用されるようになりましたが、RAGを理解し、自社の労務ナレッジを業務改善に活かせている企業はまだ一部です。「AI労務君」(RAG)は、早く使い始めるほどナレッジが蓄積され、労務部門の対応力強化につながるAIツールです。

利用者の声
パートナー社労士法人からは、「社労士事務所では、顧問先ごとの労務情報や対応ノウハウが担当者個人に属人化しやすく、新人教育や引継ぎに多大な時間を要することが課題でした。『AI労務君』を活用することで、これらの知識をRAGとして蓄積し、事務所全体で共有・再利用が可能になります。AIが一次対応を担うことで、社労士が本来の専門業務である判断や提案に集中できる環境が整う点に、大きな可能性を感じています。」との声が寄せられています。
また、コマースロボティクスの労務担当者からは、「『AI労務君』の導入をきっかけに、社内規程や就業規則の棚卸しを行うことができました。データセットを整備する過程で、不足していた規則や、想定以上に多かった問い合わせの存在に気づくことができ、補足資料の作成や全社共有といった具体的な対策につなげることができました。今まで見えていなかった社内の課題を発見し、先手で対応できるようになった点も大きな成果だと感じています。」との声が挙がっています。
今後の展望
株式会社コマースロボティクスは、今後も労務部門の生産性向上のためのAIプロダクト開発を推進していくとのことです。また、従業員100名以上の企業の管理部門を対象としたAIサービス「AI管理部」も近日中にリリースされる予定です。「AI労務君」は、同社が開発中の「eerp AI」というサービスをベースに製品化されています。
関連情報
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AI労務君サービスページ: https://eerp.jp/roumu/
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note掲載記事: https://note.com/ai_roumukun
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企業の労務業務におけるAI活用に関する研究論文: https://eerp.jp/roumu/news/paperpresentation/
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株式会社コマースロボティクスについて: https://commerce-robotics.com





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