出資の背景と目的
東洋製罐グループは、「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」で掲げた「食と健康」、「快適な生活」、「環境・資源・エネルギー」の領域で、新規事業の創出による新たな社会基盤の創造を目指しています。2020年以降、国内外のスタートアップ企業への出資や協業を通じて事業シーズの獲得と検証を行ってきました。
一方で、グループ拠点が及ばない地域では、これらの領域の有望スタートアップへのアクセスや協業機会の獲得が課題となっていました。今回の出資により、Cross Capitalが持つ約2,000社規模の海外ベンチャーネットワークを活用し、海外スタートアップへのアクセスを拡大するとともに、海外事業開発やスタートアップ投資人材の育成を通じて新たな事業基盤の構築を目指します。
Cross Capital I Limited Partnershipの概要
Cross Capital I Limited Partnershipは、日本企業のイノベーション実装支援を目的に設立され、2023年12月に運用を開始しました。日本初となるFoFの形態を活用した、日本企業特化型のオープンイノベーションインフラを構築しています。
FoFならではの広範なネットワークと独自の伴走型支援体制を通じて、協業テーマの言語化からパートナー探索、PoC(概念実証)の実行、そして事業立ち上げに至るまでの一貫したハンズオン支援を提供しています。
| ファンド名称 | Cross Capital I Limited Partnership |
|---|---|
| ファンド期間 | 2024年から10年間(2年間延長可能性あり) |
| 投資対象 | 海外トップティアファンド10社程度 |
東洋製罐グループの展望
東洋製罐グループホールディングス代表取締役社長の中村琢司氏は、今回の出資について次のようにコメントしています。
「当社グループは、包装容器分野を基軸に、技術力と長年培ってきた事業基盤を強みに成長してきました。今後は、これらの強みをさらに磨くとともに、グローバルスタートアップとの連携を通じて先端技術や新たなビジネスモデルを積極的に取り込み、当社グループのアセットと融合させることで、持続的な成長領域の創出を目指します。」
また、Cross CapitalのFoFモデルは、世界の有力グロースステージVCとのネットワークを通じて、成長企業への継続的なアクセスと実装支援を可能にする、戦略的意義の高いプラットフォームであると評価しています。本出資を通じて、グローバル共創を推進できる事業創出力を社内に蓄積し、戦略リターンと中長期的な企業価値向上の両立を図っていくとのことです。
東洋製罐グループについて
東洋製罐グループは、金属・プラスチック・紙・ガラスなど、多様な素材の特性を活かした包装容器をグローバルに提供する総合包装容器メーカーです。包装容器事業のほか、エンジニアリング・充填・物流事業、鋼板関連事業、機能材料関連事業、不動産関連事業の5つの事業を展開しています。
2021年5月には、社会や地球環境について長期的な視点で考え、「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」を策定しました。このビジョンでは、「世界中のあらゆる人びとを安心・安全・豊かさでつつむ『くらしのプラットフォーム』」を目指す姿と位置づけ、多様性が受け入れられ、地球環境に負荷を与えない社会の実現を目指して事業活動を推進しています。
同グループは1917年に創立し、国内44社、海外50社のグループ会社を擁し、約19,000人の従業員が働いています(2025年3月末現在)。2025年3月期の連結売上高は9,225億円です。
詳細は東洋製罐グループの公式サイトをご覧ください。





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