イオンファンタジー、2025年度の障がい者雇用率「4.6%」を達成
株式会社イオンファンタジーは、2025年度における障がい者雇用率が過去最高となる4.6%を達成しました。総雇用人数は201名に上ります。この雇用率は、2020年度の2.6%から右肩上がりに成長を続け、民間企業の法定雇用率(2.5%、2026年7月より2.7%に引き上げ)や厚生労働省発表の2025年民間企業の実雇用率2.41%を大きく上回る結果となっています。
この実績は、本社において従業員の5人に1人(約20%、計45名)が障がい者雇用スタッフである先進的なオフィス環境の実現と、全国の店舗における積極的な職域開拓・雇用推進が一体となった取り組みの成果です。また、2025年度より新たに開始された「店舗定着面談」の結果、同年度における障がい者手帳を持つ方の定着率は86.8%という高い水準を記録しました。
イオンファンタジーでは、障がい者雇用を単なる社会的義務の遂行に留めず、誰もが能力を最大限に発揮し、働きがいを持ってキャリアを築ける環境づくり(DE&I:Diversity, Equity & Inclusion)として位置づけています。

障がい者雇用率・雇用人数の推移
イオンファンタジーにおける障がい者雇用は、ここ5年間で急速に拡大しています。個人の適性に応じた職域開発と、在宅勤務などを組み合わせた柔軟な働き方の導入により、2025年度は前年比で0.4ポイント増、5年前と比較して2.0ポイント増の4.6%(201名)へと成長しました。
本部における「ジョブサポート」の取り組み
イオンファンタジーは、2008年より精神障がい者雇用の採用を強化し、2017年3月には本社内に障がい者雇用社員が所属する専任部署「ジョブサポート」を発足させました。採用前の職場実習制度や、業務レベルをステップアップできる独自のキャリア開発体制を導入した結果、現在では本部の5人に1人(計45名)が障がい者雇用スタッフという多様性に富んだオフィス環境を実現しています。
ジョブサポートでは、以下の3つのアプローチにより、社員一人ひとりの持続可能な活躍を支えています。
- 業務の「3層構造化」と個人の強みに応じたベストマッチング
業務を「定型業務(郵便仕分け、消耗品発送等)」「スポット業務(イベント資材発送、官公庁申請等)」「担当業務(経理、広報、デザイン等の業務)」の3つに細分化し、社員の得意分野に応じて割り振っています。 - 「専門職リーダー制度」の導入によるステップアップ
リーダーとしての素質がある人材を積極的にチームリーダーへ抜擢しています。現在は、デザインチームをはじめ、複数のチームで障がいのある当事者リーダーが活躍しています。3〜4人のメンバーの進捗管理や体調ケアを任せることで、組織全体の生産性向上とリーダー本人のキャリアアップを両立させています。 - 安心・安全に挑戦を後押しする、充実したサポート体制
「企業在籍型ジョブコーチ」の社内配置に加え、社外の契約相談員と連携し定期面談を実施しています。職場での課題だけでなく、家庭や医療面などプライベートな相談についても広く対応しています。急な体調不良や気分の変化の際にも、通院や休憩を柔軟に取り入れられる勤務体制や在宅勤務での職域拡大にも取り組み、「安心して長く働ける」環境づくりを目指しています。
全国の店舗(現場)での取り組み
全国の「モーリーファンタジー」や「スキッズガーデン」などの店舗でも、障がい者雇用を強力に推進しています。お客様と直接、あるいは間接的に接する店舗運営の最前線において、個人の得意分野や障がいの特性に合わせた職域開発を多角的に行っています。
店舗における主な業務内容として、以下の点が挙げられます。
-
接客・運営サポート:店舗イベントや季節装飾の準備、安全な遊び場づくりのためのサポート業務
-
クリンネス:お客様が安心して過ごせる快適な環境を維持するための、店内・遊具の清掃作業
-
アミューズメント運営補助:景品の陳列、メダル回収など、店舗運営に欠かせない業務
早期退職を防止する「店舗定着面談」による定着率86.8%の達成
店舗での勤務においては、現場の店長やスタッフが日常の業務をサポートすることはもちろん、本部のジョブサポートチームや専門のアドバイザー、外部の支援機関とも密に連携を取り、無理のないシフト設計や体調管理に配慮した環境づくりを徹底しています。
さらに、2025年度より「店舗定着面談」を新たに開始しました。これは店舗勤務スタッフの心身の細やかな変化や悩みに早い段階で寄り添い、業務の調整や環境の改善を迅速に図るためのものです。この面談を通じたきめ細やかなアプローチが早期退職防止において大きな効果を発揮し、2025年度の障がい者手帳を持つ方の定着率において、86.8%という高い結果をもたらしました。
活躍事例:障がい者雇用のパート社員から、デザインチームのリーダーへ
人事グループ「ジョブサポート」デザインチームのリーダーを務める高野哲さんは、2017年に就労移行支援事業所を通じて、障がい者雇用のパート社員として入社しました。プレイグラウンド施設の「スキッズガーデン」に配属され、イベントの企画・運営や店内のポップ製作に携わる中で、上司の勧めでデザイン業務に出会いました。未経験からプロ用のデザインソフト(Illustrator等)の使い方を独学で習得し、その実力が認められて2年後には契約社員に登用されました。
その後、部署異動で忙しい日々が続いたことにより、仕事と障がいのバランスが上手く取れなくなり休職を決断。2カ月ほどの休みを経て復帰し、総務担当に異動しました。1年ほど従事した後、「ジョブサポート」のデザインチームリーダーに抜擢されました。現在は、全国の店舗で使用されるイベント告知ポスターやWebバナー、動画編集などのクリエイティブ製作を統括・指揮しています。
高野哲さんは、「入社の頃は、まさか自分が『ジョブサポート』のデザインチームでリーダーを務めるようになるとは思ってもみませんでした。これまで様々な部署で仕事を経験させていただいたことすべてが、今の自分の力になっていると感じています。デザインチームのリーダーになった当初は、つい自分で何でも抱え込んで悩むこともありました。しかし、メンバーの特性を見極めて信頼して仕事を任せるようになってからは、チームとしての成果が大きく高まることを実感しています。今後は、ジョブサポート全体のマネジメントにも携わっていきたいです。自分も当事者だからこそできることがあると思うので、上司がサポートしてくれたように障がい者の活躍を支えていきたいと思っています」とコメントしています。

今後の展望:誰もが自分らしく活躍できる社会の実現へ
イオンファンタジーでは、障がい者雇用率を2030年度までに「5.5%」へ引き上げることを目標に掲げています。これは単なる数値目標の達成ではなく、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の「目標8:働きがいも経済成長も」に合致する取り組みです。全国の店舗、および本部のジョブサポートが緊密に連携し、障がいの有無に関わらず、すべての従業員が自らの強みを活かし、いきいきと挑戦し続けられる環境づくりを推進してまいります。
これからも、多様な社員がその強みを存分に発揮し、共に成長し合える「世界一、働きがいのあるエンターテイメント企業」を目指していくとのことです。

株式会社イオンファンタジーについて
イオンファンタジーは、「モーリーファンタジー」をはじめ、日本・中国・アセアン諸国の9ヵ国でアミューズメント施設・プレイグラウンドなど1,311店舗(2026年3月末現在)を運営しています。
-
社名:株式会社イオンファンタジー
-
設立:1997年2月14日
-
資本金:18億29百万円(2026年2月期)
-
事業内容:ショッピングセンター内「アミューズメント施設」及び「プレイグラウンド」の運営
-
公式WEBサイト:https://www.fantasy.co.jp/





コメント