良い行動が生まれる上流には、必ず判断がある
組織では、働く人の「行動」に注目しがちですが、行動だけを変えようとしても、その行動を生み出す判断が変わらなければ、同じ状態が繰り返されることがあります。
「正解が一つではない仕事」を前に進めるためには、以下の流れが必要です。
- 現場で起きている事実を見る
- 理想や過去の事例との違いを捉える
- 判断基準に照らして、何を優先するかを決める
- 判断に基づいて行動する
- 相手の反応や仕事の結果を確認する
- 得られた事実から判断基準を見直す
この循環が生まれることで、判断の質が仕事と組織の中に積み上がっていくと考えられます。
「正解が一つではない仕事」で判断するための「三つの手がかり」
働く人が自分で判断するためには、本人に判断を求める前に、仕事の中に以下の三つの手がかりが必要です。
- 何を見るのか:判断する前に、顧客の反応、案件の条件、過去との違いなど、見るべき事実が明確になっていること。
- どこまで決めるのか:どの範囲まで自分で判断し、どのような条件になったら相談するのかが、本人と上司の間で共有されていること。
- 何を基準に決めるのか:複数の選択肢があるときに、何を優先するのか(品質、顧客価値、納期、安全性など)が言葉になっていること。
これらが仕事の中に整っていない場合、正解を誰かに聞いたり、上司の確認を待ったり、ベテランがいないと仕事が止まるといった状態が起こりやすくなります。これらが整っていれば、働く人は自分で仕事を前に進めやすくなり、管理職への確認待ちが減り、若手や中堅にも判断経験が積み上がっていきます。

6問で確認する、組織の「判断の現在地」
今回公開された簡易診断では、一つの部署、チーム、または主要な仕事を思い浮かべながら、次の6問に「はい」「どちらともいえない」「いいえ」の三つで回答します。

簡易診断で分かること
簡易診断では、合計点だけでなく、「見る力」「決める力」「基準の質」のうち、どの観点から整える必要があるかを確認できます。
例えば、「見る力」の点数が低い場合、判断力を高める研修を始める前に、仕事で確認すべき事実や情報を整理する必要があるかもしれません。「決める力」の点数が低い場合、本人の積極性を求める前に、自分で判断してよい範囲や相談条件を共有する必要があります。「基準の質」の点数が低い場合、熟練者や管理職が使っている判断基準を言葉にし、仕事の結果から更新する仕組みが必要になります。
診断結果は、個人の評価で終わらせるのではなく、仕事と組織のどこから整えるかを考える入口として活用できるでしょう。

詳細版「判断の現在地診断」について
無料簡易診断で把握できるのは、組織全体の大まかな傾向です。より詳しく把握したい企業向けには詳細版「判断の現在地診断」が用意されており、回答結果を部署、役職、経験年数などに分け、以下の内容を可視化します。
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判断が止まりやすい仕事や場面
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判断が管理職や熟練者に集中している箇所
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部署や経験年数による認識の違い
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「見る力」「決める力」「基準の質」の状態
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最初に整えるべき仕事上の条件
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研修、判断経験設計、組織設計のどこから始めるべきか
詳細版は、診断結果を示すだけでなく、自社で最初に確認すべき仕事と、整えるべき条件を検討するために活用できるでしょう。詳細版についてのお問い合わせは、E-mail:request@requestgroup.jpまでご連絡ください。
まとめ
「正解が一つではない仕事」では、顧客や現場の違いを捉え、何を優先するかを決め、自ら行動し、その結果から次の判断を変えていく必要があります。そのような仕事をする人に、「もっと自分で考えてほしい」「自分で判断してほしい」と求めるだけでは、判断できる人は増えません。
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何を見るのか
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どこまで決めるのか
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何を基準に決めるのか
まず、この三つの手がかりを仕事の中に整えることが必要です。今回の簡易診断が、働く人を評価するためではなく、自社の仕事にどのような判断の条件が必要なのかを考えるきっかけとなることが期待されます。

会社情報
リクエスト株式会社は「より善くを目的に」を掲げ、980社・33.8万人の働く人のデータに基づいた組織行動科学®を基盤に、組織における思考と行動が「なぜ起こり」「なぜ続くのか」を事業環境と経験から解明し、より善く再現する支援を行っています。

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