導入
高校生の就職活動が本格的にスタートする7月1日に先立ち、「おしごとフェア2026」に参加した現役高校生を対象とした「なりたい職業」および「働きたい業界」に関するアンケート調査結果が発表されました。この調査は、高校生の職業観を理解し、高卒採用を検討する企業や教育関係者に役立つ情報を提供することを目的としています。
調査結果サマリー
2026年の調査では、「なりたい職業」の1位は「接客業」が3年連続でトップを維持しました。一方、「働きたい業界」では「エンタメ・クリエイティブ業界」が昨年首位の「製造・ものづくり業界」を抑えて1位となりましたが、就職を希望する高校生では「製造・ものづくり業界」が1位に返り咲いています。また、進路選択の不安としては「自分のやりたいことが見つかっていないこと」が最も多く挙げられました。
現役高校生の「なりたい職業」ランキング【全体】
「おしごとフェア」に参加した高校生898人を対象とした「なりたい職業」アンケートでは、「接客業(14.6%)」が3年連続の1位となりました。選んだ理由としては、アルバイト経験を通じて「人と関わる仕事がしたい」「人と関わることが好き・楽しい」といった声が多く見られ、高校生にとって身近でイメージしやすい職業としての人気が伺えます。

2位には「経理・事務(11.7%)」が入り、「自分に向いていそう」「土日休みが良い」といった理由が挙げられました。その他、「デザイナー(11.2%)」「イラストレーター(11.0%)」「YouTuber・インフルエンサー(10.5%)」「ゲームクリエイター(7.2%)」といった創作系の職業が上位に集中しており、SNSや動画プラットフォームの普及を背景に、自己表現を伴う仕事への関心が高いことが推察されます。これらの職業を選んだ理由には、「(イラスト・アニメ・ゲームなどが)好きなため」という声が多く、高校生の「好きなことを仕事にしたい」という志向が明確に表れています。
現役高校生の「働きたい業界」ランキング【全体】
「働きたい業界」のアンケートでは、「エンタメ・クリエイティブ業界(22.2%)」が1位となり、昨年トップだった「製造・ものづくり業界」を抜きました。これは、なりたい職業ランキングでも見られたゲーム、動画、芸能などへの高校生の興味関心が反映された結果と言えるでしょう。

2位は「製造・ものづくり業界(18.3%)」で、「身近な人がやっている職業」「面白そう」「ものづくりが好き」といった理由が寄せられました。続いて「宿泊・飲食・観光業界(15.8%)」「動物・環境業界(15.5%)」「公務員・行政(13.6%)」「IT・通信業界(12.4%)」が上位に並び、高校生の興味が多様な分野に広がっていることが分かります。
進路選択における不安
卒業後の進路希望については、41.4%の高校生が「就職」を希望している一方で、「迷っている(19.9%)」や「まだ決めていない(9.6%)」を合わせると約3割の高校生が進路を模索している状況です。

進路選択で不安に感じていることとして、最も多かった回答は「自分のやりたいことが見つかっていないこと(40.2%)」でした。次いで「希望通りの進路に進めるか不安なこと(31.0%)」「自分の向いていることが見つかっていないこと(27.4%)」と続き、多くの高校生が自己理解の不足を不安の根源と感じていることが明らかになりました。

就職希望の高校生が選ぶ「なりたい職業」ランキング【就職希望】
卒業後の進路を「就職希望」と回答した高校生372人に絞った「なりたい職業」ランキングでは、全体と同じく「接客業(19.4%)」が1位となりました。

次いで「経理・事務(15.9%)」「販売職(14.0%)」「ものづくり職(13.4%)」が続きます。就職希望の高校生は、接客業で「人を笑顔にしたい」「アルバイトを経験して人と関わる仕事がしたい」といった具体的な体験に基づいた理由を挙げており、これまでの経験を基に自分に向いていることや実現できそうな仕事を選ぶ傾向が見られます。
就職希望の高校生が選ぶ「働きたい業界」ランキング【就職希望】
就職希望の高校生が選ぶ「働きたい業界」ランキングでは、「製造・ものづくり業界(24.5%)」が1位となりました。

次に「宿泊・飲食・観光業界(18.0%)」「エンタメ・クリエイティブ業界(17.7%)」「サービス業界(15.9%)」「物流・運送・交通業界(13.7%)」「動物・環境業界(13.7%)」と続きます。全体ランキングと比較すると、就職希望者では製造業とサービス業界への支持がより高くなっています。特に「物流・運送・交通業界」は、全回答者の中での選択割合は高くないものの、選択者の64.6%が就職希望者であり、本気度の高さがうかがえます。
高卒採用成功の鍵は「ギャップの解消」にあり
今回のアンケート調査からは、高校生の職業観に「好き」と「現実」という二つの層が存在することが見えてきました。全体ランキングでは「好きなことを仕事にしたい」という志向が強く表れていますが、就職を考えている高校生に絞ると、選択の軸がアルバイトや身近な大人の仕事といった実体験に基づいた興味や「実現できそう」という現実感へと変化していると考察できます。
このギャップを埋めることが、高卒採用における重要なテーマであると考えられます。また、進路が決まっていない高校生が約3割いることや、進路選択への不安のトップが「自分のやりたいことが見つかっていないこと」であることからも、実際の企業や仕事に触れる体験型のキャリア教育の場がいかに重要であるかが示唆されています。
アンケートでは、業界や職業を選んだ理由として「おしごとフェアで話を聞いて興味を持った」という声が複数見られました。知らなかった仕事との出会いや、働く大人との交流が、自己理解と職業理解を深め、進路選択の質を高める鍵となるでしょう。
調査概要
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調査名: 現役高校生が選ぶ「なりたい職業」アンケート2026 ~おしごとフェア編~
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調査期間: 2026年5月8日〜6月19日
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調査方法: ジンジブ主催「おしごとフェア2026」来場者へのアンケート回収
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調査対象: 高校1年生〜4年生(4年生は定時制課程)
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有効回答: n=898
関連情報
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厚生労働省 令和7年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(3月末現在):
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jakunen/2026CK_job_opening_to_applicants_ratio_202603_00001.html -
本調査の詳細資料は、下記よりダウンロード可能です。
https://share-na2.hsforms.com/11MvLJCGHQwKcCL8ckX9ZoAc7eqs





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