イトーキ、最高AI責任者「CAIO」を新設しAI経営を加速
株式会社イトーキは、AIを経営の中核に据えた変革を加速するため、最高AI責任者「CAIO(Chief AI Officer)」を新設したことを発表しました。2026年7月1日付で常務執行役員に昇任する竹内 尚志氏が同日にCAIOに就任しています。
イトーキは、AIを単なる業務効率化の手段としてではなく、経営判断、業務プロセス、人材育成、顧客価値創出を変革する重要なテーマと位置づけています。竹内氏は、DX本部長として全社AI戦略の推進、AI活用基盤の整備、AIガバナンスの強化、社内業務へのAI実装、AI人材の育成を担います。CAIOのもと、全社AX(AIトランスフォーメーション)を推進し、AIシフトを前提とした経営戦略の実行力を高めていくとのことです。

CAIO新設の背景
生成AIをはじめとする技術の進化により、AIは企業の競争力や組織能力を左右する経営テーマとなっています。AIをどの業務に導入するかにとどまらず、企業が保有するデータや人材、業務プロセスをどのようにAI活用へつなげるかが、今後の成長を左右する重要な課題です。
イトーキは、AI導入の是非を議論する段階はすでに過ぎ去り、いかに安全かつ実践的にAIを活用し、経営変革と顧客への価値創出につなげるかを重要視しています。2026年1月には「AIを経営の中核に据える」方針を掲げ、AIシフトする経営戦略を発表しました。また、基幹システムをクラウドERPへ刷新したことで、サプライチェーンから経理、経営までのデータがつながり、AI活用の土台となる全社データ基盤の整備も進んでいます。
これらの背景を踏まえ、イトーキはAI活用を経営戦略の実行力へと転換する責任者として、最高AI責任者「CAIO」を新設しました。
CAIOが担う役割
CAIOは、イトーキにおける全社AI戦略の推進責任者として、DX本部を中核に、AI活用の基盤整備と社内実装を牽引します。主な役割は以下の通りです。
-
全社AI戦略の策定・推進
-
AI活用基盤およびデータ活用基盤の整備
-
AIガバナンス、セキュリティ、利用ルールの整備
-
社内業務への生成AI・SaaSネイティブAIの実装
-
AI人材の育成およびAI活用文化の醸成
-
各部門におけるAI活用テーマの創出・実行支援
-
社内で得られたAI活用知見の全社展開
イトーキは、CAIOのもとでAIを一部部門の取り組みにとどめず、全社の業務変革につなげていく方針です。DX本部がAI活用の基盤と推進機能を担い、各部門がそれぞれの業務や顧客接点でAIを活用できる体制を整えることで、全社AXを加速させてまいります。


AI経営の推進体制について
常務執行役員である竹内 尚志氏は、2023年10月にDX推進を目的としてイトーキに参画しました。日本オラクルなどの外資系企業において20年以上エンタープライズSaaSに携わり、DXとサブスクリプションエコノミーに関する深い知見とコンサルティングスキルを強みとしています。
イトーキでは、DX本部を管掌し、基幹システムやITインフラの刷新、全社データ活用基盤の整備、業務プロセス変革を推進してきました。今後はCAIOとして、これまで整備してきたデータ・IT基盤をもとに、AIを全社で安全かつ実践的に活用するための戦略と実行体制を強化します。
また、イトーキには100名を超えるエンジニアが在籍しており、これらの人材をAIエンジニアやAIエキスパートへと育成し、各部門のAI活用を支える人材基盤を強化していくとのことです。

新体制のもとで推進する重点領域
- 全社AXの推進
社内業務における生成AIやSaaSネイティブAIの活用を拡大し、文書作成、情報検索、営業支援、マーケティング、サポート、設計・提案業務、管理業務など、幅広い領域で業務の高度化と生産性向上を進めます。 - セキュアなAI活用基盤の整備
社内情報を安全に活用できるAI基盤を整備し、規程、マニュアル、過去資料、提案書、設計情報など、社内に蓄積された知見を横断的に活用できる環境を構築します。あわせて、AI利用に関するルールやガバナンスを整備し、全社員が安心してAIを活用できる状態を目指します。 - AI人材の育成と活用文化の醸成
AIを特定の専門人材だけが扱うものではなく、全社員が業務の中で活用できるものとして定着させるため、研修やコミュニティ活動、実践事例の共有を通じてAI人材の育成を進めます。特に、イトーキに在籍する100名超のエンジニアをAIエンジニアやAIエキスパートへと育成し、全社のAI活用を技術面から支える体制を強化します。 - 全社データ基盤を活かした業務変革
基幹システムおよびITインフラ刷新により整備されたデータ基盤を活用し、見積、販売、会計、在庫、顧客接点などの業務データをAI活用につなげます。これにより、業務の効率化だけでなく、意思決定の高度化や部門横断での価値創出を推進します。 - AIシフトする経営戦略との連動
イトーキは、AIシフトする経営戦略のもと、社内業務へのAI実装に加え、オフィスづくりや働き方に関する顧客への提供価値向上にも取り組んでいます。AIソリューション「ITOKI OFFICE AI AGENTS」などのソリューション開発事業の取り組みでは、イトーキが蓄積してきたオフィスデータやファシリティマネジメントの知見を活かし、自社主導で開発を進めています。CAIOは、全社AI戦略、AI活用基盤、AIガバナンス、人材育成の観点から、こうした事業部門のAI開発を支えてまいります。
竹内 尚志氏のコメント
竹内尚志氏は、AIが企業の競争力を根底から変える基盤であり、企業の意思決定、業務プロセス、働き方、そして顧客価値の創出を大きく変える力を持っていると述べています。
イトーキでは、基幹システムやITインフラの刷新を通じて、AI活用の土台となるデータ基盤の整備を進めてきました。今後はこの基盤を活かし、全社員が安全かつ効果的にAIを活用できる環境を整えるとともに、100名を超えるエンジニアをAI活用の中核人材へと育成していくとのことです。
CAIOとして、DX本部から全社AI戦略を推進し、社内で得られた知見を全社に展開していきます。そして、AIを経営の中核に据えることで、イトーキ自身の変革を加速し、お客様への新たな価値創出にもつなげていくという意向です。

竹内 尚志氏 プロフィール
-
氏名: 竹内 尚志(たけうち たかし)
-
役職: 株式会社イトーキ 常務執行役員 DX本部長 CAIO(最高AI責任者)
日本オラクルなどの外資系企業において20年以上エンタープライズSaaSに携わり、DXとサブスクリプションエコノミーに関する深い知見とコンサルティングスキルを有しています。2023年10月、イトーキのDX高度化を目的として執行役員 DX推進本部 DX統括部長に就任。現在は常務執行役員 DX本部長として、基幹システム・ITインフラ刷新、全社データ活用基盤の整備、業務プロセス変革を推進しています。2026年7月、CAIO(最高AI責任者)に就任しました。
株式会社イトーキについて
株式会社イトーキは1890年創業。「明日の「働く」を、デザインする。」をミッションステートメントに掲げ、オフィス家具の製造販売、オフィス空間デザイン、働き方コンサルティング、オフィスデータ分析サービスのほか、在宅ワークや家庭学習用家具、公共施設や物流施設向け機器など、「AI×Design based on PEOPLE」を強みに、さまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしています。
近年では従業員エンゲージメントを経営の重要指標の一つとし、オフィス環境への投資やインターナルコミュニケーションの強化、DE&I推進など人的資本の最大化に取り組んでいます。また、環境に配慮したサステナブルな製品開発や資源循環促進なども通して、ビジョンステートメント『人も活き活き、地球も生き生き』する社会の実現を目指しています。
詳細については、イトーキのウェブサイトをご覧ください。
https://www.itoki.jp/





コメント