情シスの9割超が夏季休暇を「IT改善の好機」と認識
調査の結果、情報システム担当者の91.8%が、夏季休暇のように通常業務が比較的落ち着く時期を「大型案件やIT改善(システム刷新・セキュリティ強化・IT基盤整備など)を進める好機」と捉えていることが明らかになりました。これは、情シスが戦略的な業務に取り組む高い意欲を持っていることを示しています。

計画通りに進まないIT改善、定型業務が壁に
しかし、直近の夏季休暇期間中に、本来進めたかった大型案件やIT改善を計画通りに進められたかという質問に対しては、回答者の54.9%が「ほとんど進められなかった」「あまり進められなかった」と回答しました。IT改善の好機と認識されていても、実際の実行には大きな課題があることが浮き彫りになりました。

計画通りに進められなかった主な理由としては、「予期せぬ障害・トラブルへの突発対応が発生したから」が67.9%と最も多く、次いで「休暇中の対応などで、まとまった作業時間を確保できなかったから」が35.7%でした。これにより、通常業務が落ち着く時期であっても、情シスは企業活動を維持するための対応から完全に離れることができず、計画していた改善業務が後回しになっている実態がうかがえます。
また、アカウント発行や問い合わせ対応、PCキッティングといった「定型的な運用業務」が業務時間の60%以上を占める層は全体の51.2%に上ります。この層では、66.1%が大型案件やIT改善を計画通りに進められなかったと回答しており、定型業務が60%未満の層(40.2%)と比較して25.9ポイント高い結果となりました。

この結果は、IT改善を進めるためには、繁忙期を避けるだけでなく、日常的な運用業務そのものを見直すことが重要であることを示唆しています。定型業務の棚卸し、標準化、自動化、外部委託などを通じて時間を創出することで、情シスは戦略的な業務に集中できる可能性を秘めていると言えるでしょう。
本来注力したい業務はセキュリティ対策とDX推進
日常業務や突発対応に追われ、十分な時間を確保できていない業務として最も多く挙げられたのは「セキュリティ強化(ゼロトラスト対応など)」で56.6%でした。続いて「SaaS・IT資産の管理や棚卸し」が41.1%、「アカウントや権限管理の整備」が35.6%となっています。

さらに、アカウント管理や問い合わせ対応などの定型的な運用業務を自動化・外部委託できた場合に最も注力したい業務を質問したところ、「セキュリティ対策の強化(ゼロトラスト対応など)」が22.4%で最多となり、「DX推進・業務改善」が18.3%と続きました。

これらの結果から、情報システム担当者は日々の運用維持だけでなく、企業の継続的な成長を支えるセキュリティやDXといった戦略的な業務に本来注力したいと考えていることがわかります。
SmartHR プロダクトマーケティング本部 情シスプロダクトユニット 佐々木 寛也氏のコメント
SmartHR プロダクトマーケティング本部 情シスプロダクトユニットの佐々木 寛也氏は、今回の調査結果について次のように述べています。
「今回の調査から、情シスの課題は単に『忙しい』『休めない』という働き方の問題だけではないことが明らかになりました。セキュリティ強化やDX、AI活用、IT基盤刷新など、企業が情シスに期待する役割は広がり、現場では定型業務や突発対応に時間を取られ、本来取り組むべき業務とのギャップが生じています。
その一方で、多くの情シス担当者が、夏季休暇のような業務が落ち着くタイミングをIT改善を進める好機と捉えていることも分かりました。セキュリティ対策やDX推進に取り組みたいという意欲を持ちながらも、日々の運用業務に追われ、その時間を十分に確保できていない実態がうかがえます。
重要なのは、限られたリソースをどの業務に振り向けるかです。まずは現在の業務を棚卸しし、人にしかできない判断や企画といった業務に注力できる体制を整えることが求められます。その上で、アカウント管理や権限管理、問い合わせ対応などの定型業務は、標準化・自動化や外部リソースの活用を進めることで負荷を軽減していくことが重要です。
当社は、こうした業務構造の見直しを通じて、情シスがセキュリティ強化やDX推進など、企業の成長を支える重要なテーマに向き合う時間を生み出すことが必要であると考えています。」
関連資料およびSmartHRの取り組み
本調査に関連する資料「夏休みくらいちゃんと休める情シスへ」は、以下の特設サイトよりダウンロードできます。
株式会社SmartHRは、人事労務管理を通じて得られる従業員データを活用し、情報システム領域のDX推進を支援しています。2025年からはアカウント管理を効率化する「ID管理」機能の提供を開始し、従業員の利便性向上、情報システム部門の業務負荷軽減、セキュリティ強化を同時に実現しています。
さらに、ITコンサルティングや情シスBPOに強みを持つSmartHRグループ各社(KICK ZA ISSUE株式会社、株式会社SUNITED)と連携し、システム提供だけでなく、DX戦略の策定から現場での実運用までを一貫して支援する体制を構築しています。これにより、バックオフィス全体の生産性向上と企業の競争力強化に貢献していくとのことです。
SmartHRの情報システム部門向けソリューションについては、以下をご参照ください。
株式会社SmartHRについて
株式会社SmartHRは、2013年1月23日に設立されました。2015年11月にはクラウド人事労務ソフト「SmartHR」の提供を開始し、勤怠管理・給与計算を含む労務管理のペーパーレス化による業務効率化を支援しています。さらに、「人事評価」や「配置シミュレーション」といったタレントマネジメント機能、採用活動から従業員登録までを一元化する「採用管理」機能も提供しています。外部システムとの豊富な連携やアプリストア「SmartHR Plus」を通じて、幅広い顧客ニーズに対応したサービスを展開しています。
SmartHRは、「労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会の実現」を目指し、働くすべての人の生産性向上を後押ししています。
企業URL: https://smarthr.co.jp/





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