ITエンジニアの約9割が技術書を「手放せない」と回答
調査の結果、ITエンジニアの89.7%が、生成AIや動画コンテンツが普及した現代においても技術書を「手放せない」と考えていることが分かりました。その理由として最も多かったのは「情報の信頼性が高いから」(64.9%)で、「手元に残して何度も読み返せるから」(44.9%)、「体系的・網羅的に学べるから」(38.5%)が続きます。AIや動画では得られない深い理解や普遍的な知識を技術書に求めていることがうかがえます。
インプット手段と技術書への評価
ITエンジニアが現在、技術や知識のインプットに利用している手段として、「技術系Webメディア・ブログ記事」(51.8%)が最も多く、「技術書(電子書籍)」(49.4%)、「生成AIへの質問」(43.9%)が上位に挙げられました。生成AIの活用が進む中でも、技術書が依然として重要な位置を占めていることが分かります。

技術書を手放せないと回答したエンジニアの具体的な理由は以下の通りです。
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情報の信頼性が高いから:64.9%
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手元に残して何度も読み返せるから:44.9%
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体系的・網羅的に学べるから:38.5%
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実務に直結する実践的な内容が得られるから:37.2%
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集中して読み込めるから:30.1%

9割以上のエンジニアに「役に立った」技術書が存在
これまでに読んで「役に立った」「学びが大きかった」と感じる技術書があるかという質問に対し、91.6%のITエンジニアが「ある」と回答しました。そのうち56.1%が「複数冊ある」と答えており、多くのエンジニアが特定の技術書から大きな恩恵を受けていることが分かります。具体的な書籍名としては、「リーダブルコード」「マスタリングTCP/IP 入門編」「ネットワークはなぜつながるのか」などが挙げられました。

技術書の購入カテゴリと月額予算
直近1年以内に購入した技術書のカテゴリでは、「Web開発(フロントエンド/バックエンド)」が40.3%で最も多く、「設計・アーキテクチャ・リファクタリング」(39.4%)、「プログラミング言語の入門・リファレンス」(32.7%)が続きました。また、AI・機械学習や生成AI・LLM活用に関する技術書も上位にランクインしています。

技術書の購入に1ヶ月あたり平均でかけている金額については、「1,001円〜3,000円」が30.9%で最多でした。さらに、3,000円を超える金額を支出している層も約4割に上り、ITエンジニアが自己投資として技術書を積極的に購入している実態が明らかになりました。

技術書を読めない理由と活用工夫
「読みたい」と思っても実際には読めていない理由として、「自分のレベルや目的に合った本を選べないから」(37.3%)がトップでした。次いで「書籍の価格が高いから」(33.3%)、「読む時間が確保できないから」(32.4%)といった課題も挙げられています。

これらの課題に対し、技術書を読み切る・活用するための工夫として、約半数のエンジニアが「業務で必要になったタイミングで読んでいる」(48.5%)と回答しています。「通読せず必要な箇所だけ読んでいる」(40.9%)や「通勤やスキマ時間を活用している」(32.1%)といった実践的な読み方も広く行われています。自由回答では「電子書籍の場合はAIに要約、検索させる」「仲間と取り組むなどの半強制力を持って対応」といった声も聞かれました。

まとめ
今回の調査から、生成AIや動画コンテンツが普及した現代においても、ITエンジニアにとって技術書は「情報の信頼性」と「体系的な学び」を支える重要な学習基盤であることが示されました。一方で、自分に合った一冊を見つける「選書の壁」や、価格・時間の制約が読書の妨げとなるケースも存在します。業務課題に応じて必要な箇所を参照する実践的な読み方が広がる中で、レベル別・目的別のガイドや組織的な学びの仕組みづくりが、技術書の価値をさらに引き出す鍵となりそうです。
本調査のコラムはこちらからご覧いただけます。
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