調査で明らかになった主要な発見
今回の調査では、以下の点が特に注目されています。
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社会人の42.6%が今後5年以内の転職・独立を検討しており、キャリアの流動性が高まっていることが示されました。
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62.1%がスキルアップに積極的に取り組んでおり、キャリア自律の意識が浸透している実態が確認されました。
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現在の仕事に満足している層でも28.8%が転職を視野に入れていることが判明し、「攻めの転職」への意識変化が鮮明になっています。
仕事の満足度と転職意向の実態
仕事の満足度
調査対象者のうち、現在の仕事に「満足している」または「大変満足している」と回答した人は57.1%で、約6割が肯定的な評価をしています。しかし、「どちらとも言えない」が24.8%、「やや不満」「かなり不満」を合わせた不満層が18.1%存在し、約4割の社会人が現状に完全に満足していない状況も明らかになりました。

転職意向とスキルアップへの取り組み
今後5年以内の転職や独立を「考えている」と回答した人は42.6%に上り、社会人の約2人に1人が現在の職場以外でのキャリアを視野に入れていることが分かります。また、スキルアップへの取り組みについては、62.1%が「取り組んでいる」と回答しており、自己成長に積極的な姿勢がキャリア自律時代の到来を裏付けています。

「攻めの転職」への意識変化
今回の調査で最も注目すべきは、現在の仕事に満足している人の約3割(28.8%)が転職を検討している点です。これは、従来の「不満があるから転職する」という考え方から、「より良い環境やチャンスを求める攻めの転職」への意識変化が明確に表れていることを示唆しています。不満を感じている層では92.3%が転職を検討しており、企業にとって人材流出リスクの高い状況が続いていると言えるでしょう。

自律したキャリア観の広がり
自由記述回答からは、「会社にしがみつかない」「自分らしく働く」といった自律的なキャリア観が多く見られました。具体的には、「必要な収入を得て余暇を楽しむ余力を残し、ストレスなく働ける能力を得ること」や「会社に依存せず、どこでも通用するスキルを身につけること」といったコメントが挙げられています。
これらのコメントからは、ワークライフバランスの重視、会社依存からの脱却、自律的なキャリア形成、スキルアップと市場価値向上、自分らしさや自然体を大切にする働き方、ストレスフリーな環境、収入と生活の両立といった傾向が読み取れます。
企業に求められるパラダイムシフト
キャリア自律時代の到来を受け、企業には以下のような3つのパラダイムシフトが求められています。
- 「囲い込み」から「選ばれ続ける」関係へ
社員を引き留める施策だけでなく、社員が自ら「この会社で働き続けたい」と選び続けられる環境づくりが不可欠です。成長機会の提供、挑戦できる風土、公正な評価など、キャリア自律を支援する仕組みが求められます。 - 「長時間労働」から「成果と余白の両立」へ
社員の「余暇を楽しむ余力」や「自分のペースで働く」といった要望に応えるため、企業には成果を出しながらも心身の健康と余暇を確保できる柔軟な働き方の実現が求められます。 - 「会社依存」から「相互選択」の関係へ
企業と社員が対等なパートナーとして「相互に選び合う」関係への転換が必要です。スキルアップ支援や外部学習機会の提供、副業容認など、社員の市場価値向上を支援する姿勢が、企業への信頼とエンゲージメントを高めることにつながります。
レジェンダ・コーポレーションは、キャリア自律を「脅威」ではなく「機会」と捉え、社員一人ひとりの成長が会社の成長につながる好循環を創ることが重要だと提言しています。人事部門を「キャリアパートナー」へと進化させ、企業が「選ばれ続ける組織」となることが、今後の重要な課題であると考えています。
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レジェンダ・コーポレーション株式会社について
レジェンダ・コーポレーション株式会社は、1996年の創業以来30年にわたり、人事・採用領域における支援を専門とする企業です。人事制度設計から採用支援(RPO)、給与計算アウトソーシング(BPO)まで、多岐にわたるサービスを提供し、企業の人事課題解決をサポートしています。
「人事の“変えたい”想いをカタチにする」をコンセプトに、企業の人事部門が戦略業務に集中できる環境づくりを支援し、人と組織を活かす経営の実現を後押ししています。





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