難病者の就労をサポートする「RDコンパス」
NPO法人両育わーるどは、働いている、または働こうとしている難病者(RDワーカー)と職場をつなぐサービス「RDコンパス」のトライアル提供を開始しました。このサービスは、難病者が自身の症状や体調に影響を及ぼす負荷を可視化し、セルフマネジメントにつなげるアプリ「RDログ」と、職場との良好な関係づくりを目指す「わたしのトリセツ」を実装しています。仕事は相互理解があって成り立つものであり、より良い関係づくりへの一歩をサポートします。

RDワーカーとは
RDワーカーとは、Rare Disease Workerの略で、難病と共に働いている、働こうとしている人々のことです。「難病者の社会参加を考える研究会」が中心となり、難病の当事者や支援者、医療者、コピーライター、地方議員などの有志メンバーが、それぞれの想いをもとに創った言葉です。社会参加したい、働きたい、少しの柔軟性があれば働ける難病者の存在を社会に伝え、難病と就労を取り巻く諸課題が進展することを目指しています。
RDワーカーの「Rare」には、「支援制度が少ない・社会の認知が少ない・働く選択肢が少ない」という3つの「Rare」を抱えているという意味も込められています。
可視化アプリ「RDログ」
RDログは、働く難病者の日々の体調や業務負荷、生活上の負荷を記録・可視化するアプリです。仕事や生活上の負荷、および症状を当事者が記録し、可視化することによって、自己理解を深めることを目的としています。

一定期間記録し、振り返ることで、体調の波や体調に影響する要因を把握し、セルフコントロールに役立てられます。これにより、業務の調整や休憩時間を多めに取るなど、必要な対策を取りやすくなり、体調の安定につながります。これらのことから、安定した就労とQOL(生活の質)向上が期待できます。
「わたしのトリセツ」作成による相互理解
次のステップとして、RDログで得られた気づきをもとに、自分自身の取扱説明書「わたしのトリセツ」を作成します。トリセツは、職場での相互理解を目的としており、難病当事者だけでなく、上司や同僚など、共に働く社員も作成し、ワークショップなどで共有します。
仕事をする上では、難病者に限らず、子育てや介護など、何らかの事情を抱えている可能性があります。職場でトリセツを作成し、共有することは、病気のことだけでなく、働く上で困難を抱える全ての人にとって有用だと考えられています。

病気のことに限らず「知っておいてほしいこと」をお互いに共有することは、心理的安全性を高めます。また、仕事に対する考え方は、難病者かどうかにかかわらず、それぞれ異なるものです。そうしたことがお互いに共有されることで、働きやすい職場が作られるのではないかと考え、「仕事をする上で大切にしていること」などの項目も加えられています。
サポーターによる伴走支援
RDワーカーが安心してRDログを活用し、トリセツを作成できるように、対人支援に関する国家資格や専門資格(国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、臨床心理士など)を有している、または就労支援、福祉支援、心理支援などの現場経験のあるサポーターが伴走します。トリセツを職場で共有するワークショップのファシリテーションも行い、RDワーカーと職場関係者のコミュニケーションをサポートします。
目指す社会
NPO法人両育わーるどが目指すのは、病気や体調のゆらぎが「働けない理由」ではなく、働き方を共に工夫するための前提として受け止められる社会です。RDコンパスを通じて、RDワーカーと職場が対話を重ね、無理なく力を発揮できる働き方を共創していくことを目指しています。その積み重ねが、難病者に限らず、さまざまな人が社会参加の一つの選択肢として「働く」ことを実現できる社会につながると信じられています。
本件に関するお問い合わせ先
NPO法人 両育わーるど
住所:〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目11−4 FPGリンクス神南 5階
代表者:理事長 重光 喬之
お問い合わせは下記リンクよりお願いいたします。





コメント