開発の背景
リモートワークの定着やプロジェクトの複雑化が進む中で、マネジメント層はSlackなどのチャットツールから流れる膨大なテキスト情報の把握に多くの時間を費やしている現状があります。
具体的には、以下のような課題が指摘されています。
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情報のブラックボックス化
プロジェクトマネージャーがチャットツールに流れるテキスト情報を追うことに時間を奪われ、本来注力すべきリスク検知や高度な意思決定に十分な時間を割けない状況が生じています。 -
ナレッジの属人化
会議での決定事項や質疑応答が適切に整理されないことにより、情報が組織の資産として活用されず、組織全体の効率を損なう要因となっています。
アイレットは、自社の開発現場で培った知見と、2025年10月に取得したAIマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 42001(AIMS)」に基づく高いガバナンス体制を活用し、管理コストを最小化しながらプロジェクト品質を最大化する本サービスを開発したと発表しています。
「AI プロジェクトアシスト」の概要と特長
本サービスは、既存のSlackおよびGoogle WorkspaceのAPIを活用するため、新たなツールを導入することなくスムーズな連携が可能です。データ処理はお客様専用のセキュアな環境で完結し、AIモデルの再学習に利用されることはありません。また、RAG(検索拡張生成)技術の採用により、常に根拠(出典)に基づいた信頼性の高い情報提供を実現しています。
- プロジェクト状態の「視覚的」な把握
テキスト情報を生成AIが解析し、進捗やリスク、主要トピックをまとめた「サマリー画像」を自動生成します。これにより、管理者は詳細なログを読み込むことなく、数秒で現場の異常を検知できるとのことです。 - 議事録の自動化と会議ログを「会社の資産」へ変えるRAG技術の活用
Google Meetなどの録音データから議事録と要約画像を自動作成します。さらに、RAG(検索拡張生成)技術を用いることで、過去の経緯や仕様に関する質問にAIが即座に回答します。これにより、新メンバーのオンボーディングコストを大幅に削減できると期待されます。 - 「スタンプ一つ」で業務を動かす自動ワークフロー
Slack上のメッセージに特定のスタンプを押すだけで、チケット作成や外部ツール連携を実行可能です。入力の手間を省き、現場の「実行力」を高めることに貢献します。
セキュリティと信頼性へのこだわり
アイレットは、AWSやGoogle Cloudの豊富なクラウドインテグレーション実績があり、利用者が安心してサービスを利用できるよう、国際的なセキュリティ認証への準拠および取得を積極的に行っているとのことです。
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国際規格「ISO/IEC 42001」に準拠した運用
2025年10月に取得したAIマネジメントシステムの国際規格に基づき、安全で透明性の高いAI活用環境を提供します。 -
お客様専用環境でのデータ処理(再学習の禁止)
取得したデータはお客様専用のセキュアな環境内で処理されます。AIモデルの再学習に利用されることは一切なく、機密情報の漏洩を徹底的に防ぎます。 -
RAG技術による「ハルシネーション(誤情報)」の抑制
独自のRAG(検索拡張生成)技術により、AIの回答には必ず社内ナレッジ等の出典元が明示されます。AI特有の誤情報の発生を抑制し、意思決定の根拠として利用できる信頼性を確保しています。
「gaipack」について
アイレットが2025年10月15日の創立22周年を機に提供開始したAI統合ソリューション群「gaipack」は、AIとクラウドのアイレットの実績を融合させ、顧客企業のDX推進と持続的な企業価値向上に貢献するとしています。
開発、運用、セキュリティ、ビジネス推進のすべてをカバーする複数のソリューションで、生成AI活用を全面的にサポートします。
「gaipack」の主要ソリューションは以下の通りです。
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AI モダナイゼーション:従来のシステム開発における要件定義や設計書をAIが理解し、最新のシステムへ再構築することで、旧システムの保守維持費を大幅に削減します。
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AI 内製化支援:独自AI開発フレームワークやリスキリング研修を提供し、高コストな外注に頼らず、企業内にAI開発が自走する文化を定着させます。
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AI 新規開発:AIを利用した開発工程により、従来の開発手法で発生しがちだった納期遅延や追加コストの発生を防ぎます。
アイレット株式会社の詳細は、以下のウェブサイトで確認できます。
アイレット株式会社
まとめ
「AI プロジェクトアシスト」の提供開始により、プロジェクトマネージャーは情報過多から解放され、より本質的な業務に集中できるようになるでしょう。AIによる情報可視化と自動化は、プロジェクト管理の新たな標準を築き、企業の生産性向上と競争力強化に貢献すると期待されます。





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