見積業務におけるAIエージェントの役割
小規模建設会社では、限られた人数で、見積作成から予算管理、発注、工程管理、図面・写真管理など幅広い業務を行っており、現場と事務作業を横断的に対応せざるを得ない状況が、長時間労働や人手不足の大きな要因となっています。
特に「見積業務」は、受注判断や粗利・予算設計、協力会社への発注、工程作成へと波及する業務全体の起点となる重要なプロセスです。事務作業時間の中でも大きな比重を占め、かつ受注の可否にかかわらず必ず発生する業務でもあります。そのため、ここでの手戻りや見積品質のばらつきは売上・利益に直結し、一方で失注時には見積業務に要した時間・労力がコストとして積み上がります。
同社は、先に「概算見積AIエージェント」を提供し、見積初動の高速化に取り組んできました。今回の「見積作成AIエージェント」は、見積を「作る」だけでなく、見積を「編集して仕上げる」作業そのものをAIが代替することで、現場の負担を増大させていた「修正の連鎖」を解消することを目指しています。

機能詳細と特長
「見積作成AIエージェント」では、作成中の見積データをAIが理解した上で、図面・仕様書・現場写真などの資料をアップロードし、自然言語で指示を入力するだけで、見積の修正案を自動生成します。単なる文章生成ではなく、見積の内訳構成・数量・単価・条件を踏まえて、編集内容と意図が伝わる形で提示されます。
また、現場情報や各種ファイル、過去の見積、受注実績、単価情報など「コンクルーCloud」内に蓄積されたデータを横断的に参照・活用することで、現場の実態に即した修正提案を実現します。例えば、過去の類似案件や協力会社の実績、自社の価格方針を踏まえた上で、根拠ある見積を提示することが可能です。
これにより、従来はベテラン担当者が時間をかけて行っていた「変更依頼の読み解き」「内訳の組み替え」「複数案の作成」「粗利や原価の調整」といった作業を短時間化できます。経験の浅い担当者でも、AIが提示した修正案を確認・調整するだけで、顧客向け見積書としてスムーズに仕上げることが可能になるでしょう。
「見積作成AIエージェント」の主な特長は以下の通りです。
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作成中の見積を“理解”して編集・修正を自動化
見積の内訳構成、数量、単価、条件を踏まえたうえで、変更指示に沿って見積を自動で組み替えます。単なる追記ではなく、見積として整合性のある修正案が提示されます。 -
過去見積を参照し、内訳構成・単価を“引き継いで”再現
過去の見積データを参照し、よく使う内訳構成や自社の単価感を踏まえた項目候補が自動で提案されます。「前に出した見積の形に寄せたい」「いつもの単価に合わせたい」といった要望にも対応し、ゼロから組み直す手間なく、社内ルールに沿った見積を短時間で仕上げられます。 -
最終チェックにも活用でき、見落とし・違和感を早期に発見
提出前の見積の最終確認としても活用可能です。抜け漏れや二重計上、数量・単価の不自然なブレ、整合性の取れない条件(諸経費の扱い・端数・単位違い等)など、人の目だと見逃しやすい違和感をAIが指摘します。ベテランの最終確認の負担を減らし、見積品質を安定化させることに貢献します。
「コンクルーCloud」の無料トライアルは下記からお問い合わせください。
トライアルはこちら: https://www.lp.concrew.jp/cloud
今後の展望
同社は「コンクルーCloud」におけるAIエージェント開発を通して、小規模建設会社の業務プロセス全体をEnd-to-Endで自動化・最適化することを目指しています。煩雑な事務作業を従来比1/10へ削減し、人の手をできるだけ介さずに業務が進む、次世代の統合型AIプラットフォームの実現に取り組んでいくとのことです。
「概算見積AIエージェント」による見積初動の高速化に加え、今回の「見積作成AIエージェント」により、見積の修正・比較・詰めといった実務の中心部分までAIが担うことで、建設業における提案から受注までのあり方そのものを変えていくことが期待されます。人はゼロから作るのではなく、AIが作った案を意思決定し、顧客価値に集中できる状態をつくることに注力していくでしょう。
今後は工程表作成、発注、原価・予算管理、協力会社との調整など、建設業の主要業務を担うAIエージェント群を順次拡充していく予定です。また、各エージェントが案件データを共有しながら連携・協調し、状況に応じて次のアクションを提案・実行することで、部分最適ではなく業務プロセス全体の最適化を推進し、現場とバックオフィスがAIと協働する、次世代の業務運用を実現していく方針です。
採用情報
同社は、AIとテクノロジーの力で「建設業界の新しい標準を創る」ことに挑戦する仲間を募集しています。エンジニア、プロダクトマネージャー、マーケター、BizDev、セールスなど、職種を問わず幅広く採用しているとのことです。建設業界の課題解決に本気で取り組み、プロダクトと事業をともに成長させていきたい方の応募を待っています。
募集職種・応募方法などの詳細は、下記採用ページをご覧ください。
採用ページ: https://con-crew.notion.site/1d59330fc6584b0382879ce424b5bbd2





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