ハイクラス人材の転職成功実感は約5割
直近5年以内に転職した年収800万円以上の層に、転職が成功しているかを尋ねたところ、「成功している」と回答したのは全体の55%でした。「どちらとも言えない」または「成功していない」と回答した割合を合わせると、約半数が転職の成功を実感していないことが明らかになっています。

成功実感には「企業文化・価値観への共感」が特に重要
転職後の成功要素について、年収800万円以上の層と年収800万円未満の層で「重要度」を比較したところ、年収800万円以上の層で特に高かったのは「企業文化・価値観に共感できていること」でした。これは年収800万円未満層の約1.5倍にあたる19ポイント差となっています。
その他、「能力が引き出され自己成長につながっていること」(18ポイント差)や「成果を出し事業推進と組織に貢献できていること」(16ポイント差)も、ハイクラス層が重視する傾向が強く見られました。これらの項目は、職務記述書(ジョブディスクリプション)からは読み取りにくい「潜在的」な要素であると考えられます。

転職側・採用側双方で「潜在的」マッチングに課題感
年収800万円以上の層において、転職側と採用側でそれぞれ成功要因の「重要度」と「実際の成功度」を比較した結果、双方で「組織との適合性」や「活躍可能性」といった潜在的要素のマッチングに課題があることが示唆されました。
転職者側では、「能力が引き出され、自己成長につながっていること」(17ポイント差)、「企業文化・価値観に共感できていること」(16ポイント差)において、「重要である」と回答した割合が「成功している」と回答した割合を大きく下回っています。

一方、採用側では、「企業文化・価値観への共感およびフィット感」(16ポイント差)、「組織文脈を踏まえた変革推進力」(15ポイント差)において、同様に「成功している」と回答した割合が大きく下回る結果となりました。

考察:AIでは捉えきれない潜在的要素の重要性
本調査の結果から、ハイクラス転職/採用の成功には、職務経歴書などのテキスト情報からは読み取りにくい「潜在的」な要素が影響していることが明らかになりました。人材の思考・価値観や、企業の組織文脈・文化を理解した上でのマッチングが、より重要であると考えられます。
こうした潜在的要素の見極めや、本質的な成功要因に基づく人と組織のマッチングは、顕在条件に基づくAIなどの機械的マッチングだけでは十分に捉えきれない可能性があります。特にハイクラス層の転職・採用支援において、この点は重要な観点であると示唆されています。
エンワールドの転職/採用支援
エンワールドは、「Enabling Success ― 人と組織の可能性の最大化と未来共創」というミッションのもと、転職希望者と企業に寄り添い、中長期的な視点でのコンサルティングを行っています。活躍や成功の潜在可能性まで見据えた選択肢の提案と意思決定支援を通じて、AIでの代替が難しい、より本質的なマッチングの実現を目指しているとのことです。
エンワールドが考えるEnabling Successについては、以下のURLから詳細を確認できます。
調査概要
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調査方法:インターネット調査
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調査地域:全国
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調査実施期間:2026年3月10日~3月11日
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有効回答数:
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転職者側211名(直近5年以内に転職した年収800万円以上103名、年収800万円未満108名)
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採用企業側135名(直近3年以内に年収800万円以上のポジションを採用した課長職以上の管理職)
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回答形式:単一回答





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