「EDINET DB」が正式リリース、AIから直接つながる有報データ基盤として注目
全上場3,848社の財務データをAPIおよびMCP(Multi-modal Chat Protocol)で提供する「EDINET DB」が正式にリリースされました。このサービスは、AIが直接日本の有価証券報告書データにアクセスできる基盤として、サービス提供元の調査によると日本初の取り組みです。β公開から約10日間で、APIキー発行数が1,300件を超え、月間APIリクエストは50万件以上を記録するなど、大きな反響を呼んでいます。
名寄せ済み日本株有報データをリモートMCPで提供するサービスとして(サービス提供元の調査、2026年2月末時点)

AIが財務データを正確に取得する上での課題を解決
AIに企業の財務情報を尋ねた際、古いデータや不明な出典、あるいは誤った数字が返される「ハルシネーション」が発生することがあります。これは、AIが参照できる構造化された財務データベースが不足していることが一因とされています。
金融庁EDINETでは、全上場企業の有価証券報告書がXBRL形式で公開されていますが、異なる会計基準や企業独自のタクソノミ(定義やラベル)が存在するため、これらのデータを横断的に分析するには「名寄せ処理」が不可欠でした。
「EDINET DB」は、3つの会計基準にまたがる170以上のXBRLタグマッピングと、企業独自の拡張タグに対応するフォールバック機構により、この名寄せを自動化しています。名寄せロジックはドキュメントで公開されており、外部からの検証も可能です。これにより、AIツールはWeb検索ではなく、API経由で構造化された数値を直接取得できるようになり、ハルシネーションのリスクを低減させ、全上場企業を横断した分析が可能になります。

正式リリースの内容
料金プラン
「EDINET DB」では、利用目的に応じて複数の料金プランが用意されています。Webでの企業情報閲覧は登録不要で全機能が無料で利用できますが、APIやMCPの利用には課金が発生します。
| プラン | 月額 | API上限 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | 100回/日 | MCP利用、ライトユーザー |
| Pro | ¥4,980 | 1,000回/日 | 個人開発者、投資家 |
| Business | ¥29,800 | 10,000回/日 | 法人、全社スキャン |
| Enterprise | 個別見積 | カスタム | SLA・専用サポート |
Freeプランでも、AIチャット経由(MCP)であれば1日約30回程度のAI分析が可能です。
AIツールとの接続
Claude.ai、ChatGPT、Cursor、WindsurfなどのAIツールからMCPプロトコルで接続できます。「EDINET DB」はリモートMCPサーバーを提供しており、ユーザーがローカルにサーバーを構築する必要なく、ブラウザ上のAIから直接データを参照できる点が特徴です。
サービス提供元の調査によると、ChatGPTやClaude.aiのようなブラウザAIから直接接続できる名寄せ済み日本株財務データサービスとしては、2026年2月28日時点で「EDINET DB」が日本初とされています。


API商用利用OK
「EDINET DB」のAPIは全プランで商用利用が可能です。このAPIを利用したアプリ開発・公開、業務ツールへの組み込み、分析レポートへのデータ利用が許可されています(データの丸ごと再配布・再API化は禁止)。

主な提供データ
「EDINET DB」では以下のデータが提供されます。
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企業基本情報(証券コード、業種、会計基準など)
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最大6年分の時系列財務データ(売上高、営業利益、有利子負債、ROE、EPSなど69項目)
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財務健全性スコア(0〜100、算出ロジックは全て公開)
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業種別ランキング(ROE、営業利益率、配当利回り、3年CAGRなど18指標)
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有価証券報告書テキスト全文(事業の内容、リスク情報、MD&Aなど。文字数制限なし)
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AI生成の企業分析サマリー

ローンチキャンペーン
3月7日までに登録(APIキー取得)を行った全ユーザーが対象となるローンチキャンペーンが実施されます。
| プラン | 通常価格 | β特典(永久) |
|---|---|---|
| Pro | ¥4,980/月 | ¥2,490/月 |
| Business | ¥29,800/月 | ¥14,900/月 |
3月7日まではβプラン(Pro相当の1,000回/日)で無料利用が可能です。それ以降は、アップグレードしない場合、Freeプラン(100回/日)に自動移行されます。
β期間中のフィードバックと改善
β公開後の約10日間で、67回のコード更新が実施されました。ユーザーからのフィードバックと社内品質チェックの両面から改善が進められています。
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財務データ項目を24項目から69項目に拡充。
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営業利益カバレッジを83%から97%に向上。
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有価証券報告書テキストの全文提供を開始。
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AI企業分析を全面刷新し、全3,855社のAI所見をClaude(Anthropic)で統一生成。
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3年CAGR(売上/営業利益/純利益/EPS)、フリーキャッシュフロー、前年比成長率などの成長指標を追加。
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データの透明性強化のため、営業利益がNULLの場合の理由や名寄せロジック、財務健全性スコアの算出方法を全てドキュメントで公開。
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セキュリティ監査を実施し、複数の検出事項を修正。

公認会計士からは「EDINETのデータを毎日手作業で加工していたが、その必要がなくなりそうだ」という声、個人投資家からは「ChatGPTで企業の数字が正しく取れなかった問題がこれで解消される」という評価が寄せられています。また、開発者がEDINET DB APIを使って短時間でアプリのプロトタイプを完成させた事例や、有価証券報告書テキストと株価の相関を機械学習で分析するモデルを構築したユーザーもいます。
既存サービスとの位置づけ
「EDINET DB」は、他の金融情報サービスと比較して、有価証券報告書テキストの無料API提供、AI総合所見、財務健全性スコア(ロジック公開)、名寄せロジック公開、AIツールとの直接接続(リモートMCP)、Web無料閲覧、API商用利用といった点で優位性があると考えられています。

今後の展開
4〜5月の決算発表シーズンに向けて、以下の開発が進められる予定です。
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適時開示(TDnet)速報対応とAIによる決算要約の準備。
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配当・株式分割調整済みデータの提供。
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現在の6年分(FY2020-25)から時系列データの収録期間を大幅に拡充。
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Anthropic MCPディレクトリへの掲載申請。
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「EDINET DB」APIを使った業界分析テンプレートをGitHubで公開し、APIキー取得後すぐに分析を始められる環境を提供。
Webを探索する主体が人間からAIへと移行し始めている現代において、「EDINET DB」はAIがアクセスしやすいデータ構造を優先して設計されています。有価証券報告書データからスタートし、今後AIが企業分析に必要とするデータをこの基盤上に拡充し、AIにとって最もアクセスしやすい日本の財務データプラットフォームを目指していくとのことです。
進捗状況はX(@edinetdb)で発信されています。
サービス概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | EDINET DB |
| URL | https://edinetdb.jp |
| 対象データ | 日本の全上場企業 3,848社 |
| データソース | 金融庁 EDINET API(有価証券報告書) |
| 収録期間 | FY2020〜FY2025(最大6年) |
| API | REST API v1(11エンドポイント) + MCP Server |
| 料金 | Web閲覧無料 / Free ¥0 / Pro ¥4,980 / Business ¥29,800 / Enterprise 個別 |
| 対応会計基準 | JP GAAP / IFRS / US GAAP |
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | カボシア株式会社 |
| 代表 | 小池 陸 |
| 所在地 | 東京都港区芝浦1丁目9-7 |
| 事業内容 | AIエージェント基盤の開発・運用、データ分析基盤の構築 |
| URL | https://cabocia.jp |
お問い合わせ
カボシア株式会社
メール: edinetdb@cabocia.jp
サービスURL: https://edinetdb.jp
X: @edinetdb





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