サービス概要
「AIコンプライアンス・オフィサー制度」は、各拠点に配置される「コンプライアンス・オフィサー」が定期的に入力する情報を、変化点検知AIモデルで分析し、リスクの兆候を可視化することで内部統制を強化する仕組みです。
各拠点(支店・事業所・本社各部門など)には、年度ごとの交代制でコンプライアンス・オフィサーが1名配置されます。このオフィサーは、月次または四半期ごとにスマートフォンやPCを用いて、情報セキュリティ、労務管理、ハラスメント、景品表示法、個人情報保護といった10〜20項目程度のチェック項目に回答します。チェック項目は、各企業の業種や体制に応じて柔軟に設定できる特徴があります。
人による気づきとAIによる解析の融合
本制度の特長は、人の気づきとAIによる解析を組み合わせている点にあります。コンプライアンス・オフィサーは、日常業務で感じる「ちょっとした違和感」や「小さな変化」「判断に迷う状況」を定量的なチェックとして定期的に入力します。変化点検知AIモデルは、その入力データを時系列で分析し、それが一時的なものなのか、構造的な悪化の兆しなのかを判別します。
この仕組みは、「人による分散センサー」と「その信号を解析する早期警戒レーダー」として機能します。両者を組み合わせることで、人の感覚だけでは見逃されがちなリスクの兆候を、組織全体として把握することが可能となります。
技術的特長:変化点検知AIモデル
変化点検知モデルは、組織や拠点の状態が「どのように変わったのか」を捉えるAIモデルです。単発の異常を検知するだけでなく、「じわじわと徐々に悪化している」「目には見えないが急激に悪化している」「他拠点とは異なる推移をしている」といったトレンドの変化そのものを検知します。本制度では、以下の指標を用いて分析が行われます。
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異常発生回数・異常発生率
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平均値・標準偏差の変化
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悪化のスピード・連続悪化率
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累積異常度の増加・減衰状況
「血圧が140は異常」のような単一の基準値や閾値に依存せず、多変量の組み合わせや相関から全体のパターンを捉えることで、複雑なリスクの兆候を早期に発見します。
開発の背景
多くの企業では、内部監査、外部監査、コンプライアンス研修、内部通報制度など、さまざまなガバナンス・内部統制の施策が講じられています。しかし、現場では以下のような課題が指摘されていました。
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内部監査・内部統制:実施頻度に限界があり、点検が形式的になりやすい。
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コンプライアンス研修:知識は身につくものの、日常業務で実践できているか検証できない。
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内部通報制度:問題が顕在化した後の対応になることが多く、後手に回りやすい。
複数の要因が重なり、リスクが徐々に悪化していく過程は、従来の仕組みでは可視化が難しいという課題がありました。このような背景から、一般社団法人 社会整備サポート協会は、「問題が起きてから対応する」のではなく、「兆しの段階で気づく」新しい内部統制強化・コンプライアンス管理の仕組みとして本サービスを開発しました。
解決する経営課題「潮目の変化を見つけたい」
本制度では、多変量データを時系列かつ横断的に分析することで、見た目の数値の変化や人の目だけでは捉えにくいリスクの兆候を早期に検知します。これにより、以下のことが可能になります。
- 企業リスクの早期特定と内部統制の強化:問題が深刻化する前の段階でリスクの兆候を把握でき、内部統制強化が可能となります。
- 優先順位の明確化と効果的な施策実行:対応すべき拠点・項目の優先順位が明確になり、限られたリソースを最も効果的に配分できます。
- 企業価値の向上:データに基づくコンプライアンス体制を構築することで、投資家や株主に対してガバナンス強化への取り組みを客観的に示すことが可能となります。
形骸化しない運用を支える仕組み
本サービスでは、制度が形式的なものに陥らないよう、以下の点についても支援が行われます。
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形式的な入力を防ぐための事前オフィサー研修の実施
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チェック項目の定期的な見直し・変更への対応
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企業固有のコンプライアンスリスク項目の自由設定
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分析ロジックの開示、アラート条件の企業別カスタマイズ
各企業の実態に即した設計により、継続的に活用されるコンプライアンス体制の構築が支援されます。
一般社団法人 社会整備サポート協会 概要
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法人名称:一般社団法人 社会整備サポート協会
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法人所在地:東京都新宿区新宿1-24-7 ルネ御苑プラザ7F
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事業内容:リスクマネジメントに関するAIモデル開発事業





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