働く女性のキャリア観調査:60歳以降も働きたいが7割、老後資金は3000万円以上が安心
女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』が、働く女性251名を対象に「働く女性のキャリア観」に関するアンケートを実施しました。この調査は、女性のリアルな仕事観を探る「データで知る『女性と仕事』」の一環として行われたものです。
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データで知る「女性と仕事」Vol.122

60歳以降も働きたいと考える女性が7割
「何歳くらいまで働きたいか」という質問に対し、回答者の67.1%が60歳を超えても働きたいと考えていることが明らかになりました。内訳は「60~69歳」が41.8%と最も多く、「70~79歳」が8.8%、「一生涯働きたい」が16.5%でした。一方で、60歳未満でのリタイアを希望する人は22.9%、「働きたくない」と回答した人も10.0%いました。

お金に困らない場合でも4割が「働きたい」
もしお金に困らないとしたら何歳まで働きたいか尋ねたところ、「働きたくない」が25.6%と最も多い回答でした。しかし、「60〜69歳」が24.4%、「70〜79歳」が2.8%、「一生涯働きたい」が12.8%を合わせると、合計40.0%の人がお金に困らない状況でも働く意欲があることが示されています。これは、お金のために働き続けている人が一定数存在することを示唆しています。

「お金を稼ぐ」以外の働く目的は「社会、人との繋がり」が最多
「お金を稼ぐ」以外の働く目的として最も多かったのは「社会、人との繋がり」で50.6%でした。次いで「怠惰な生活を送らないため」(38.2%)、「好きなことや得意なことをしたい」(31.1%)が続いています。一方で、「お金を稼ぐ以外に目的はない」と回答した人も21.1%いました。

転職意向とライフイベントによるキャリアへの影響
今後の転職見込み
リタイアや定年退職までに何回くらい転職するか尋ねたところ、「1~2回」が44.0%で最も多い回答でした。また、「3~4回」が13.6%、「5回以上」が4.0%と、3回以上転職する可能性があると回答した人は17.6%にのぼります。「転職の予定はない」人は4.4%と少数派でした。
転職を考える理由
転職を考えている理由の1位は「給与をアップさせたい」で61.7%でした。続いて「プライベートの状況に合わせて仕事を変えたい」(44.8%)、「(今の仕事は)年齢を重ねたときに長く働けない環境」(43.5%)などが上位にあがっています。ライフステージの変化に合わせて仕事内容や環境を変えたいと考える人が多いことがうかがえます。

ライフイベントで諦めたこと
ライフイベント(結婚・出産・介護)を考慮して、自分のキャリアや働き方に関して諦めた(もしくは諦めようと思っている)ことがあるか尋ねたところ、約4分の3の人が何かしら諦めた経験があることが分かりました。内容としては、「雇用形態」が36.2%と最も多く、次いで「仕事内容」(33.3%)、「居住地・通勤時間」(28.1%)が続いています。

老後の不安と必要とされる資金
老後の不安の大部分は「お金」
老後の不安について尋ねたところ、「特に不安はない」と回答した人はわずか4.4%にとどまり、9割以上の人が何らかの不安を抱えていることが判明しました。不安の内容では、「お金に困らないか」が86.5%で最も多く、次いで「健康でいられるか」(60.2%)、「孤独にならないか」(39.0%)となりました。

不安解消のための対策
老後の不安を解消するためにしていることの1位は「貯金」で52.2%でした。2位は「投資・資産形成」(30.3%)と、お金の不安に対する対策をしている人が目立ちます。また、「健康的な食事」(27.5%)や「適度な運動」(21.1%)など、健康維持への取り組みも上位でした。一方で、不安を抱えつつも「何もしていない」人は20.7%にのぼります。

安心できる老後資金は「3000万円以上」
65歳時点でいくら貯金や資産があれば安心だと思うかという質問に対し、「3000万円以上」が38.6%と最も多い回答でした。「2000~3000万円未満」(25.1%)、「1000〜2000万円未満」(22.7%)と合わせると、86.4%の人が1000万円以上を希望していることが分かりました。

調査結果からの考察
『女の転職type』編集長は、今回のアンケート結果について次のように述べています。
「60歳以降も働きたい」と回答した人は67.1%で、2019年の同様の調査と比較しても、長く働きたいという意欲は変わらないことが示されています。しかし、お金のために働き続けることを想定している人も少なくないことが浮き彫りになりました。このため、「いつまで働くか」だけでなく、「どう働き続けたいか」を早い段階から考えることが将来の安心につながると指摘しています。また、約8割の人が「お金を稼ぐ」以外の働く目的を持っていることから、自分なりの目的を見つけ、副業や学び直し、人脈づくりなどを通じて選択肢を広げることが、長期的なキャリアの支えになるだろうと述べています。
一方で、働き続けるための努力を個人だけに委ねるには限界があるとも指摘されています。企業に対する「65歳までの雇用確保」の義務化など、高齢者の就労を後押しする動きは進んでいますが、単に「働ける年齢」を延ばすだけでは不十分です。企業には、体力や家庭事情などに配慮した柔軟な働き方の整備が求められます。
60歳以降も働くことは特別なことではなくなりつつあります。「我慢」ではなく「納得」して働き続けることができるよう、制度・企業・個人のそれぞれがアップデートしていく必要があるでしょう。

調査概要
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調査内容: 第122回「何歳まで働く?」 / データで知る「女性と仕事」
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調査期間: 2025年12月15日~12月24日
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有効回答数: 251名
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調査対象: 女の転職type会員
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調査方法: Web上でのアンケート
「データで知る『女性と仕事』」一覧
働く女性を取り巻く環境や課題について定期的にアンケートを実施しており、さまざまな調査結果をご覧になれます。
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『女の転職type』について
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