「WE CHANGE AWARDS 2026」での登壇内容
喜多恭子氏は、「“はたらく”を再設計する。ジェンダーを超えた成長の条件」と題したセッションで、パーソルグループにおけるDEI推進の具体的な取り組みについて講演しました。
経営トップのコミットメントと目標設定
喜多氏は、DEI推進には経営トップの強い意思とコミットメントが不可欠であると強調しました。パーソルグループでは、目標値の一つとして女性管理職比率37%を掲げています。これは、目標設定当時の従業員男女比に基づいたもので、各階層での男女構成の乖離を構造的な阻害要因と捉え、採用・配属・昇進といったプロセスのデータを可視化し、具体的な課題提起を行っています。
取り組みと登用後の管理職支援
DEI推進は、「トップコミットメント」「制度・環境整備」「風土醸成」の三本柱で進められています。特にKGI/KPIのモニタリングに注力し、管理職候補プールの男女比や昇格人数などを半期ごとに点検し、年1回評価しています。課題としては、母集団の偏り(特にエンジニア領域)や登用局面でのアンコンシャスバイアスが挙げられます。
管理職登用後の支援も重要視されており、女性部長職の学びの場を提供する「AKARIプログラム」が開始されました。また、パーソルキャリアでは、新任女性管理職が活躍しやすいよう、部下の配置を工夫するなどのチーミングを行っています。パーソルホールディングスでは、生成AIを活用して目標設定を支援し、部下が自身の等級要件に沿った質の高い目標案を自律的に作成できるようにしています。これにより、管理職の面談時間を短縮し、本来の業務に時間を配分できるようになったとのことです。

取り組みが組織開発へと及ぼした影響
これらの取り組みの結果、組織の意思決定の質が明確に向上したと報告されています。パーソルキャリアでは、経営ボードの3分の1が女性になったことで、会議における意思決定の明確化が強化され、顧客・社員視点が一層議論に取り入れられるようになり、合意形成がよりシャープになりました。まず「女性管理職の人数を増やす・見える化する・支援する」を進めることで、後からメリットが生まれてくるという考え方が示されました。

「WE CHANGE AWARDS 2026」イベント概要
「WE CHANGE AWARDS」は、NewsPicksが2021年に立ち上げた「NewsPicks for WE(Women Empowerment)プロジェクト」の一環として開催されています。このアワードは、女性活躍やダイバーシティ推進に「本気で変わろうとしている人/企業」を定量的・定性的に評価し、発掘することを目的としています。

詳細はこちらでご確認いただけます。
https://forwe.newspicks.com/2026
パーソルグループにおけるDEIの取り組み
パーソルグループでは、多様な人材が活躍できる環境を構築するため、グループ共通のポリシーを掲げ、DEIを推進しています。社員の属性、価値観、能力という3つの多様性を生かすため、「トップコミットメント」「制度・環境整備」「風土醸成」の3つの柱で取り組んでいます。
2021年9月には、経営直轄組織としてジェンダーダイバーシティ委員会を設置しました。本委員会では、各SBUの人事責任者やCEO、CHRO、指名された委員長が月に1回議論を行い、女性管理職比率と男性育児休業等取得率の向上に向けたモニタリングや、グループ横断の取り組みを企画・実行しています。






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