仕事中に「気分を切り替える必要がある」と感じる人は8割以上
まず、仕事中に気分の切り替えがどの程度必要とされているのかを尋ねたところ、「毎日のようにある」(30.4%)、「週に数回ある」(32.8%)、「月に数回ある」(17.4%)を合わせると、80.6%の人が気分の切り替えを必要としていることが明らかになりました。これは、気分転換が多くの働く人にとって日常的な行動であることを示しています。

気分の切り替えのきっかけは「自身の状態変化」が中心
次に「気分を切り替えよう」と思うきっかけについて尋ねたところ、集中力の低下(45.4%)や仕事が思うように進まないとき(36.4%)など、会議や人間関係といった外的要因よりも、自身の状態変化(内的要因)を理由とする回答が多く見られました。業務中の疲労感や停滞感が、気分転換の主な要因となっていることが分かります。

57.6%が職場を「気分を切り替えにくい環境」と感じる
現在の職場を「気分を切り替えやすい環境だと思うか」という問いに対して、「とてもそう思う」「わりとそう思う」と回答した人は42.4%にとどまり、「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した人が57.6%と半数を超えました。気分の切り替えを求めるワーカーが多い一方で、リフレッシュを促す仕組みや場所が十分に整っていない現状が浮き彫りになっています。

気分転換の行動と職場環境の評価には関連性
気分転換の具体的な行動と職場環境の評価をクロス集計した結果、深呼吸やストレッチ、同僚との会話、外の空気を吸う、席を離れて歩く、コーヒーやお茶を飲むといった行動を実践できている層では、約7割以上の人が「気分を切り替えやすい環境だと思う」とポジティブに捉えています。
一方で、「何もせず、そのまま作業を続ける」と回答した層では、約8割以上(84.0%)の人が「気分を切り替えやすい環境だと思わない」と回答しています。これは、切り替えたいと思っていても、そのための手段や場所が職場にないため、作業を続けざるを得ない状況にある可能性を示唆しています。

気分転換を支える環境要素は不十分
職場環境の整備状況に関する調査では、「執務スペースの確保」や「周囲の落ち着いた雰囲気」といった基本的な要素については一定の満足度が見られるものの、「気分で席や場所を選べる」「植物や自然の要素」「心地よい音や香りの演出」といった、能動的なリセットを促す環境要素に対する肯定的な回答は3割に満たない結果となりました。多くのオフィスは「業務に集中するための場所」としての整備は進んでいるものの、気分転換やリフレッシュを支える環境については、まだ十分な整備が進んでいない実態があると考えられます。

まとめ
今回の調査から、「気分の切り替え」が多くの働く人にとって日常的に発生する現象であり、個人の意識だけでなく、それを支える職場環境が重要であることが示されました。席を離れて歩く、外の空気を吸う、同僚と少し話すといった行動が自然に行える環境があるかどうかが、日々の働きやすさの感じ方につながっています。
働き方が多様化する現代において、職場環境には集中できる場所だけでなく、気分を整え直せる場所もまた重要な要素の一つと言えるでしょう。今回の調査結果は、今後のオフィスづくりを考える上で貴重なヒントとなることでしょう。





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