50代~70代女性の就業率は50.1%
調査結果によると、50代~70代女性の就業率は50.1%と、約2人に1人が働いていることがわかりました。特に70代の就業率は23.3%で、前回の15.9%から7.4ポイント増加しています。
「今後いつまで働いていたいか」という質問に対しては、58.5%の人が「70歳~死ぬまで」と回答しました。70代ではこの割合が82.9%に達し、前回調査から8.3ポイント上昇しており、高齢になっても長く働き続けたいという意向が強まっていることが示されています。

希望職種は「事務職」がトップ、70代では「教育職」「福祉・介護・保育職」への意向も
新しい仕事に就きたい人が今後希望する職種では、「事務職」が32.8%で最も多く、次いで「教育職・講師・インストラクター」が27.9%、「サービス職(飲食・レジャーなど)」が24.9%、「福祉・介護・保育職」が21.9%と続きます。
参考値ではありますが、70代では「教育職・講師・インストラクター」が31.0%と全体より3.1ポイント高く、「福祉・介護・保育職」も27.6%と全体より5.7ポイント高い結果となりました。これは、培ってきた知識や経験を社会に還元したいという意欲の表れと考えられます。

働き方に対する意識の自由回答からは、「収入目的からやりたいことへの挑戦」「今までと違うことをやってみたい」「自分の知識を役立てたい」「誰かの役に立ち続けたい」といった声が寄せられています。
働き方の変化を約半数が経験、9割以上がポジティブに評価
現在就業している人のうち、3年前と比べて働き方が「変わった」と回答した割合は49.1%に上ります。働き方が変わったきっかけとしては、「自分の希望や挑戦によるもの」と「家族や健康など生活上の理由」が同率で37.8%と最も高くなりました。特に50代では「自分の希望や挑戦によるもの」が62.5%を占めています。


この働き方の変化に対する評価については、「ポジティブに捉えている」と「ややポジティブに捉えている」を合わせると91.9%となり、多くの人が変化を前向きに受け止めていることが明らかになりました。

専門家の見解:シニア就労は「再設計」のフェーズへ
ハルメク 生きかた上手研究所の所長である梅津 順江氏は、今回の調査結果について「就業率そのものよりも『働く意味の変質』が注目すべき変化」と指摘しています。70代女性の就業増加や「死ぬまで働きたい」という意向の増加は、年齢とともに就労意欲が低下するという従来の前提を覆しつつあることを示しています。

梅津氏によると、70代にとって仕事は「お金のため」だけでなく、「社会や人との関わり」「生活リズムの維持」「生きがい」を得るためのものへと変化しています。さらに、培った知識や経験を社会に還元したいという意識が強く、教育や福祉分野への関心の高さにも表れているとのことです。
また、働き方が変わった人の約半数が自らの意思による変化であり、その9割以上がポジティブに受け止めていることから、「“やむなく働く”から“選んで働く”への転換」が進んでいると分析しています。柔軟な就業環境の広がりが、年齢にとらわれずに挑戦できる土壌を整え、シニアの働き方は「延長」ではなく「再設計」のフェーズに入っていると述べています。
ハルメク 生きかた上手研究所について
ハルメク 生きかた上手研究所は、50代以上の女性のインサイトを日々探求し、雑誌「ハルメク」のマーケティングやリサーチのコンサルティングを通じて、価値ある情報を提供しています。同研究所のシニアリサーチデータは、「ハルメク シニアマーケティングLAB」で公開されています。
- ハルメク シニアマーケティングLAB: https://biz.halmek.co.jp/column/




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