バックオフィス職の87.8%が職場ストレスを実感
現在の職場でストレスを感じることがあるかを尋ねたところ、「ある」と回答した人は87.8%に達しました。約9割のバックオフィス職が何らかのストレスを感じていることから、これは一部の従業員だけの問題ではなく、職場全体で向き合うべき課題であるといえます。

ストレスの主な原因は「人間関係」が最多
ストレスを感じる主な原因として最も多かったのは「人間関係」で41.9%でした。次いで「社風・カルチャー」と「業務量・残業」がそれぞれ12.2%、「業務内容」が10.8%と続いています。
バックオフィス職は社内での部署間の連携が多く、問い合わせ対応や調整業務において認識のズレがストレスにつながりやすい傾向があります。この結果は、単なる業務量削減だけでなく、部署間の連携ルールや相談しやすい関係性の構築、管理職のコミュニケーション支援が重要であることを示唆しています。

ストレスによる心身の変化は「イライラ」が最多
ストレスを感じた際に心身にどのような変化が出るかを複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「イライラする、怒りっぽくなる」で49.3%でした。次いで「不安や気分の落ち込みを感じる」が41.9%、「眠れない、夜中に目が覚める」が37.2%、「頭痛・肩こりがある」が33.1%、「ミスが増える、集中できない」が31.8%となっています。
ストレスは気分の落ち込みだけでなく、睡眠や集中力、身体の不調としても現れることがわかります。特に「ミスが増える、集中できない」といった変化は、業務品質やチーム全体の生産性にも影響する可能性があるため、早期の気づきと対応が重要です。

職場ストレスを減らすには「柔軟な働き方」が最多
職場のストレスを減らすために必要だと思うこととして、最も多かったのは「在宅勤務、時短・フレックス制度など柔軟な働き方」で36.5%でした。続いて「心身の不調を相談できる社内・社外の相談窓口」が32.4%、「ストレス対処法(セルフケア)を学べるメンタルヘルス研修」が30.4%と続きます。
この結果から、従業員は働く場所や時間の柔軟性に加え、不調を相談できる窓口やセルフケアを学ぶ機会を求めていることが明らかになりました。

ストレスを溜め込まないためのセルフケア
職場ストレスの原因をすぐに取り除くことが難しい場合でも、ストレス反応を長引かせないためのセルフケアを日常に取り入れることが大切です。無理なく続けられるものから試してみましょう。
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朝に日光を浴びて生活リズムを整える
睡眠リズムを整えるために、起床後にカーテンを開けたり、短時間外に出たりして光を浴びる時間を意識するとよいでしょう。生活リズムが整うことで、睡眠の質の改善や日中の集中力維持につながりやすくなります。 -
軽い運動やストレッチで緊張をゆるめる
長時間同じ姿勢になりがちなバックオフィス職では、業務の合間に肩を回したり、首を伸ばしたり、席を立って歩いたりするだけでも気分転換になり、身体の緊張を和らげるきっかけになります。 -
睡眠時間を確保し、休息の質を高める
就寝前に仕事の連絡を確認し続けたり、ベッドの中で業務のことを考え続けたりすることは休息の妨げになる場合があります。就寝前は照明を落とし、画面を見る時間を短くする、翌日のタスクを書き出して頭の中を整理するなど、眠りに入りやすい環境を整えましょう。 -
ストレスの原因や体調変化を記録する
イライラ、不眠、胃腸の不調、ミスの増加などが続く場合は、いつ、どのような場面で起こりやすいのかを記録してみましょう。曜日、業務内容、関わった相手、睡眠時間、体調などをメモしておくと、自分にとって負担になりやすい場面が見えやすくなります。これは相談窓口や医療機関に相談する際にも役立ちます。
つらさを感じたら早めに相談することが重要
セルフケアはストレスと上手につき合うための大切な方法ですが、それだけですべてを解決しようとすると、かえって不調を抱え込んでしまう場合があります。不眠、食欲不振、気分の落ち込み、出勤がつらい、ミスが続く、周囲との関係が悪化しているなどの状態が続く場合は、早めに誰かへ相談することが大切です。
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セルフケアで抱え込まず、相談窓口を活用する
厚生労働省の「こころの耳」では、働く人自身がストレスに気づき、対処するための知識や方法を身につけることの重要性が示されています。自分のストレスや心の健康状態を正しく認識することは、早めの相談にもつながります。相談することは弱さではなく、状況を整理し、必要な支援につながるための行動です。 -
社内相談窓口・産業医・社外相談先という選択肢
企業内に産業医、保健師、衛生管理者、人事労務部門、ハラスメント相談窓口などがある場合は、これらが相談先の候補になります。社内で相談しづらいときは、健康保険組合の相談サービスや外部EAP、地域の医療機関、自治体の相談窓口なども確認してみましょう。 -
受診のハードルが高い場合はオンライン診療も選択肢に
心療内科や精神科、内科などを受診したいと思っても、通院時間が取れない、近くに医療機関が少ない、対面で相談することに抵抗があるといった理由で、受診をためらう人もいます。そのような場合、オンライン診療が選択肢になることもあります。オンライン診療は便利な面がある一方、症状や状態によっては対面診療が必要になる場合もあるため、受診時は医師の指示に従うことが大切です。
企業に求められる職場ストレス対策
職場ストレスへの対策は、従業員本人のセルフケアだけに任せるものではありません。今回の調査でも、柔軟な働き方や相談窓口、メンタルヘルス研修など、企業側の取り組みに関する回答が多く見られました。人事労務担当者は、以下のポイントを確認し、職場ストレス対策を進めることが求められます。
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制度を「あるだけ」にせず、使いやすい状態にする
柔軟な働き方、相談窓口、メンタルヘルス研修などは、導入して終わりではありません。利用方法がわかりにくい、上司に言い出しづらい、利用すると評価に影響しそうだと感じられる場合、従業員は活用しにくくなります。制度の有無だけでなく、実際に使われているか、利用しにくい雰囲気がないか、管理職が正しく理解しているかを確認することが重要です。 -
管理職のコミュニケーション支援をおこなう
ストレスの主な原因として「人間関係」が最多だったことを踏まえると、管理職の関わり方は重要です。部下の変化に気づく、相談を受け止める、業務量を調整する、ハラスメントにつながる言動を防ぐなど、管理職には職場ストレスを減らすうえで大きな役割があります。管理職向けのマネジメント研修やハラスメント防止研修を通じて、現場での声かけや相談対応の質を高めることが求められます。 -
業務量や残業時間を見える化する
業務量・残業をストレスの原因に挙げた人も一定数いました。バックオフィス業務は、繁忙期や締切が明確な業務も多く、特定の担当者に負担が集中しやすいことがあります。勤怠データ、業務量、問い合わせ件数、対応時間などを見える化することで、負担が偏っている部署や担当者を把握しやすくなります。業務配分の見直しやシステム化、外部委託なども含め、継続的に改善することが重要です。
調査概要と「労務SEARCH」について
今回の調査では、バックオフィス5職種148名のうち87.8%が、現在の職場でストレスを感じることがあると回答しました。主な原因は「人間関係」が最多で、社風・カルチャー、業務量・残業も上位に挙がっています。
| 調査対象 | バックオフィス職に従事する148名 |
|---|---|
| 調査方法 | 自社調査(メディア会員様対象) |
| 調査日 | 2026年6月 |
| 掲載記事 | バックオフィスの87.8%が職場ストレスを実感!原因と心身への影響・セルフケアを解説: https://romsearch.officestation.jp/report/58048 |
ストレスは、イライラや不安、不眠など心身の変化として表れることがあります。日光を浴びる、軽い運動をする、睡眠リズムを整えるなど、日常的にできるセルフケアから始めることが大切です。ただし、不調が続く場合は一人で抱え込まず、相談窓口や産業医、医療機関などへ早めに相談しましょう。企業側も、柔軟な働き方や相談体制、業務量の見える化などを通じて、職場ストレスを個人任せにしない環境づくりが求められます。
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