フリーランス人材活用における企業の課題が明らかに
近年、多くの企業で成長や柔軟な組織運営のためにフリーランスや副業人材といった外部人材の活用が進んでいます。しかし、その一方で、採用や案件発注の現場では「スキルのミスマッチ」や「人材の見極め」が課題となっていることが、株式会社CareerChainの調査により明らかになりました。
特に、生成AIの普及により職務経歴書や提案資料などの作成が効率化される中、書類上の情報だけでは候補者(フリーランスなど)の実務経験やスキルレベル、実際の業務遂行能力を十分に判断しづらいと感じる企業も少なくありません。
候補者のスキルや経歴の見極めが最大の課題
マッチングサービスなどを通じて人材を調達する際に感じるストレスや課題について尋ねたところ、「候補者のスキルや経歴を正確に見極めること」が45.9%と最も多く挙げられました。次いで「案件情報(職務記述)を正確に言語化・発信すること」(33.0%)、「適正な単価(報酬)・条件の相場がわからないこと」(26.7%)が続きます。
この結果から、企業が人材の価値を適切に評価し、条件を設定することに難しさを感じている実態がうかがえます。

自己申告ベースの情報に感じる限界
現在の自己申告ベースの職務経歴書やスキルシートの仕組みについて、企業は「記載内容がどこまで正確か判断できない」(36.8%)、「過去の実績を第三者に確認する手段がない(リファレンス不足)」(35.6%)、「候補者間の客観的な比較が難しい」(34.8%)といった限界や不満を感じています。
また、約2割が「AI生成の職務経歴書と実力に基づく職務経歴書の区別がつかない」と回答しており、生成AIの普及が情報の真偽を見極める重要性を一層高めていることが示唆されます。
複数プラットフォーム管理と選考プロセスの負担
複数のマッチングサイトやエージェント経由で発注することによる「複数プラットフォーム横断・管理の手間」については、約7割の担当者が「非常に手間を感じる(一元管理したい)」(21.9%)または「やや手間を感じる」(49.8%)と回答しました。

さらに、書類選考では判断しきれない「実績や信頼」を確認するための事前の面談や選考プロセスについても、76.3%の企業が「大きな負担であり、改善策があればすぐにでも取り入れたい」(31.0%)または「やや負担に感じるが、現状のやり方で対応できている」(45.3%)と感じていることが明らかになりました。

約9割の企業が「ソフトスキル」のミスマッチを経験
実際にプロジェクトが始まってから、技術的なスキル以外の「ソフトスキル」(コミュニケーション能力、責任感など)が原因でミスマッチやトラブルを経験した企業は、9割以上にのぼります。「何度も経験し、大きな影響(工数・コスト・機会損失)につながった」が21.0%、「数回経験があり、一定の影響があった」が49.0%という結果でした。

マッチング判断をよりしやすくするために「もっと充実していればマッチングの判断がしやすくなる」と思う情報としては、「ソフトスキル(コミュニケーション力・チームワーク等)の客観的指標」が45.3%と最も多く挙げられました。
その他、「実際のプロジェクト成果・貢献度の具体的データ」(36.0%)や「過去の発注企業からの客観的な評価・フィードバック」(35.4%)も上位に挙がっており、企業が多面的な情報を求めていることがうかがえます。
多面的な人材評価の仕組みが求められる
今回の調査により、企業がフリーランス人材を活用する際、候補者のスキルや経歴だけでなく、コミュニケーション力を含むソフトスキルや、実績・第三者評価といった多面的な情報を必要としていることが明らかになりました。
従来の自己申告ベースの職務経歴書やスキルシートだけでは、候補者の実力や適性を十分に把握することが難しくなっていると考えられます。今後は、スキルや経歴に加え、プロジェクトでの成果や第三者評価、ソフトスキルなどを含めて人材を多面的に把握できる仕組みが、企業とフリーランス双方にとってより良いマッチングの実現につながっていくでしょう。
株式会社CareerChainが提供する「CareerChain」
今回の調査を実施した株式会社CareerChain(https://www.career-chain.com/)は、フリーランスのこれまで可視化されてこなかった経歴や成果を蓄積・可視化し、個人のキャリア形成を支援するとともに、企業の採用判断に活用できる新たな評価基盤を提供するサービス「CareerChain」を展開しています。
CareerChainは、案件単位での実績や評価を蓄積し、フリーランスや副業人材などのキャリア形成を支援するキャリアプラットフォームです。従来の自己申告に依存した職務経歴書では捉えきれない実績や評価を整理・蓄積することで、企業とフリーランス等の人材双方のマッチング精度向上およびマッチングプロセスの効率化を目指します。

「第三者評価の蓄積が、採用判断に使える『信頼できる実績情報』に変わる。」というコンセプトのもと、ブロックチェーン技術による改ざん不可能な実績証明、信頼性の高い相互評価、AIによる最適案件推薦といった価値を提供しています。

詳細については、CareerChainのウェブサイトをご覧ください。
本調査は2026年4月28日から4月30日にかけて、フリーランスの活用経験・予定のある企業の人事・採用担当者505名を対象にインターネットで実施されました。





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