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岡山発の環境ベンチャー「次の灯株式会社」がディーゼル燃料添加剤『SUSU-GOROSHI』でAmazonベストセラーを獲得 自社完結モデルで顧客の声を製品と広告に還流

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製造業における「分業の常識」とその限界

日本の製造業は、製品企画、研究開発、製造、物流、販売、マーケティングといった各工程を専門組織が担う高度な分業体制を発展させてきました。これにより、各工程の効率化と品質向上が実現されました。

しかし、この構造は環境変化への適応という点で構造的な課題を抱えています。現場の課題が製品企画に届くまでに情報が変質・遅延しやすく、商社や代理店を介した流通ではエンドユーザーの声がメーカーに直接届きにくい傾向があります。また、広告・PRを外部エージェンシーに委託する場合、現場知見を持たない発信が増えることも指摘されています。

政府が推進するGX(グリーントランスフォーメーション)政策やサーキュラーエコノミー(循環経済)の実現には、現場課題を持つ企業が自ら解決策を設計し、市場に直接届け、フィードバックを得て改善するサイクルが不可欠であると考えられています。

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顧客の声を製品と広告に直接還流させる自社完結モデル

次の灯株式会社が『SUSU-GOROSHI』で構築したのは、顧客の声を製品と広告に直接還流させる自社完結モデルです。

Amazonベストセラー受賞SUSUGOROSHI

比較項目 従来の製造業モデル 次の灯モデル
課題の発見 市場調査を外部委託 DPF再生事業・SNSレビューから直接収集
製品企画・改良 開発部門が設計 口コミ・レビューを起点に自社チームが設計
製造 自社工場または外部委託 外部委託(品質管理は自社)
販売チャネル 商社・代理店・量販店経由 Amazon・楽天・自社EC直販
広告・マーケティング 広告代理店に外部委託 Amazon広告キャンペーン・外部広告・SNSを自社設計
ユーザーの声の収集 アンケート・CS部門 SNSコメント・ECレビューを直接参照
製品改善サイクル 年単位の開発周期 収集した声を随時製品・広告に反映

このモデルの起点は、同社のコア事業であるDPF洗浄・リビルト事業にあります。2026年4月時点で全国5,000社以上の整備工場・運送会社との取引を通じて、次の灯株式会社は「DPF詰まりの根本原因は煤の堆積にある」という現場課題を製品開発以前から熟知していました。製品を売るために現場を知ったのではなく、現場を知っていたから製品を設計できたという順序が、このモデルの本質的な強みであるとされています。

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「ネガティブな口コミ」が製品を二度進化させた現場エピソード

今回のベストセラー獲得において、同社が最大の勝因として挙げるのはマーケティング施策ではなく、顧客の不満を製品に還流させたプロセスです。

第一の改良は、「極300」の開発でした。これまで大型トラック向けの「極500」と小型・乗用車向けの「極200」を展開していましたが、中型トラックユーザーから「極500を分けて使わなければならず手間だ」という不満の声が継続的に寄せられました。この声を製品企画に直結させ、中型トラックにジャストフィットする「極300」を2025年6月に発売しました。

第二の改良は、缶の形状変更です。「極300」「極200」が「極500」と同じ太い缶形状だった時期に、「燃料口に入れにくい」という口コミが複数寄せられました。同社はこの声を受けて缶を細長い形状にアップデートし、使用時の手間を解消しました。

いずれの改良も、外部の市場調査会社を介さず、自社ECのレビューとSNSコメントを直接参照したことで実現しています。

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Amazonベストセラーが意味するもの

Amazonの「ベストセラー」バッジは、各カテゴリにおいて販売数・販売額・レビュー評価・購買継続率などを総合的に反映したリアルタイムランキングの首位に対して付与されます。このバッジは「過去の実績」ではなく「現時点での選ばれやすさ」を示す指標であり、一度獲得しても継続して選ばれ続けなければ維持できない構造になっています。

今回『SUSUGOROSHI』がベストセラーを獲得した「自動車用ディーゼル添加剤」カテゴリーには、国内外の大手ケミカルメーカーから中小メーカーまで数多くの製品が並びます。Amazonというプラットフォームの特性上、価格・レビュー数・広告出稿量・ページ品質といった複数の要素が購買判断に影響するため、製品の品質だけでなく、顧客体験の設計と広告運用の精度が同時に問われます。

岡山を拠点とする従業員数百名規模の環境ベンチャーが、こうした競合環境のなかでカテゴリ首位を獲得したという事実は、製品力・マーケティング設計・顧客改善サイクルの三つが同時に機能していることを、中立的な第三者プラットフォームが客観的に評価した結果といえるでしょう。行政・金融機関・大企業調達担当者が製品の市場評価を参照する際、Amazonのベストセラーバッジは「市場が選んだ」という客観的な根拠として機能する点で、社内の実績データとは異なる信用を持つとされています。

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Amazon内外を統合した三層の露出戦略

製品の改良と並行して、次の灯株式会社はAmazonを「販売プラットフォーム」ではなく「商品検索エンジン」として捉え直し、広告設計を根本から見直しました。

インフルエンサーコラボ施策

Amazon内では、検索結果に表示されるSP広告(スポンサープロダクト広告)に加え、閲覧履歴や興味関心に基づいて表示されるSD広告(スポンサーディスプレイ広告)を導入しました。キャンペーン数を戦略的に拡充することで、カテゴリ内での露出機会を大幅に増やすことに成功しています。

DPFマフラー用洗浄剤 煤殺し

Amazon外では、Meta広告・Google広告による外部流入を獲得し、「煤殺し」ブランドの認知層を拡大しました。SNSでは影響力のあるインフルエンサーによる幅広い認知獲得と、一般視聴者向けモニター企画による「等身大のリアルな声」の発信を組み合わせる二段構えの設計としました。潜在層への認知とAmazon内での購買転換を同時に設計したこの三層構造が、カテゴリ内でのベストセラー獲得につながったとされています。

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地方発ブランドが示す流通の新たな経路とGXへの貢献

次の灯株式会社が実証したモデルは、地方の中小企業・ベンチャーが全国市場でブランドを確立する経路として、従来の「大手代理店・量販店ルート」に依存しない選択肢を示しています。岡山を拠点としながら、商社・広告代理店・量販店バイヤーへの依存なく、AmazonプラットフォームとSNS・外部広告の自社設計によって全国流通を実現したこの構造は、地方創生2.0が目指す「地域企業の自律的成長」の具体例として機能すると考えられています。

また、ESG・GX文脈においても意義があります。環境技術の社会実装には、現場課題と直結した実装主体が自律的にサイクルを回せる企業構造が求められます。次の灯株式会社の自社完結モデルは、補助金や大企業連携を前提とせずに、地域循環共生圏の考え方のもとで環境課題を解決する実践的な経路を示していると言えるでしょう。

政府が推進するGX推進法は、2023年から10年間で150兆円規模の官民投資を計画しており、その重点領域のひとつが「運輸・物流の脱炭素化」です。既存のディーゼル車両が電動化に移行するまでの「移行期」において、現行車両のまま排出削減を可能にする技術の普及は、エネルギー安全保障・資源自給率向上という政策課題とも整合します。

次の灯株式会社が体現するのは、現場課題から出発して製品を設計し、自社メディアと直販で市場を開拓し、ユーザーの声で改善するサイクルを、補助金に依存せず経済的に自立して回し続けることです。Amazon「自動車用ディーゼル添加剤」カテゴリーでのベストセラーという市場評価は、このサイクルが持続可能な事業として機能していることの客観的な証左であると言えます。同社は今後も、DPFリビルト事業で培った資源循環の知見とケミカル技術の両輪を活用し、サーキュラーエコノミーの実践企業として岡山から全国への展開を加速させる方針です。

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会社概要

次の灯 TSUGINO HI ロゴ

会社名:次の灯 株式会社(Tsuginohi Co.,Ltd.)
所在地:岡山県岡山市北区本町6-36 第一セントラルビル1号館3F(本社)
東京都品川区北品川1-1-11 第3小池ビル5F(東京オフィス)
代表取締役:黒川 聖馬
設立年月日:2018年7月2日
事業内容:自動車部品リサイクル・環境関連技術開発
ブランドステートメント:「めぐる、つなぐ、地球にイイコト」

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