就職活動で最も大変なのは「スケジュール調整」、ESの負担は軽減
学生に聞いた「就職活動で大変だったこと」(3つまで回答)では、「学業やアルバイトなど就活以外の活動とのスケジュール調整」が32.4%でトップに浮上しました。これは前年から5.0ポイント増加しており、就職活動の早期化と長期化が学生に大きな負担をかけていることがうかがえます。特に、学業や部活動、サークル活動などで中心的な役割を担う大学3年生にとって、1年間を通して就活と並行する日程調整に苦労している様子がうかがえます。個別の採用スケジュールや案内を学生自身が確認する必要があることも、負担増につながっていると考えられます。

一方で、2023年卒から3年連続で1位だった「エントリーシートに記入する自己PRや志望動機等の文章を完成させること」は27.4%で4位に減少しました。また、「提出の多さ」も8位に順位を下げています。これらのエントリーシートに関する項目の負担が軽減された背景には、生成AIの活用が大きく影響していると考えられます。前年トップだった「自分に合いそうな企業をどう探すか」も23.9%で5位に下がっており、企業研究や自己分析にも生成AIが活用されている可能性が示唆されています。
学生の9割超がAIを活用、就活のあらゆる場面で利用
生成AIの就職活動での利用状況(複数回答可)について尋ねたところ、具体的な利用法すべての選択肢が前年から急増しました。最も多かったのは「エントリーシートや自己PRなどのブラッシュアップ」で58.7%の学生が利用しています。これに「エントリーシート・履歴書作成」(46.7%)、「面接準備」(44.8%)、「志望動機作成」(40.5%)、「自己分析」(39.4%)、「業界・企業研究」(39.0%)、「自己PR作成」(38.2%)が続いています。応募書類の作成だけでなく、自己分析から企業研究、選考対策まで、就職活動のあらゆる場面でAIが活用されていることが分かります。

「利用していない」と回答した学生は8.5%と前年から急減しており、9割を超える学生が生成AIを多様な場面で活用していることから、「AI就活」が当たり前になったと言えるでしょう。これにより就職活動の効率化が進んだ一方で、AIに依存しすぎると自分の経験や考えを十分に言語化できず、面接などで評価を下げる可能性も指摘されています。AIを使いこなせる学生とそうでない学生の間で、新たな「二極化」が生じる懸念もあります。大学のキャリア教育においては、生成AIを適切に活用できるよう支援することが新たな課題となっています。
企業の採用業務へのAI活用も急増、AIに取り上げられやすい情報発信がカギ
企業側にも、採用活動での生成AIの利用状況(複数回答可)について調査が行われました。前年5割近かった「利用は考えていない」が30.3%に急減する一方、「採用ページ等に載せる文章や画像作成に利用」が前年の21.0%から38.5%に急伸しました。これにより、採用業務における生成AIの活用が大きく広がっていることが分かります。学生がAIで企業を探す際に、AIに情報が届かなければ、その企業が選択肢にすら入らない可能性があります。企業には、具体的で分かりやすく、生成AIから参照・要約されやすい魅力的な企業情報の発信が今後、採用の成否を左右する重要な要素となるでしょう。

また、「面接で利用している」と回答した企業も8.8%と倍以上に増加しています。AI面接の導入だけでなく、面接内容の記録や整理といった補助的な役割を含め、面接に関する業務へのAI活用も広がっていることが明らかになりました。多彩なAI面接ツールが登場しており、効率化に加えて評価の標準化や公平性のメリットも大きいため、今後もこの傾向は続くでしょう。
調査概要
今回の調査は、学情が毎年発表している「就職戦線中間総括」の作成にあたり実施されました。
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学生調査概要
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調査期間:2026年6月8日~2026年6月21日
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調査対象:Re就活キャンパス2027年卒 会員
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有効回答数:259件
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企業調査概要
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調査期間:2026年6月1日~2026年6月19日
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調査対象:全国の企業採用担当者
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有効回答数:618件
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共通事項
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調査機関:株式会社学情
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調査方法:Web上でのアンケート調査
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今回のプレスリリースの元となった「2027年3月卒業予定者 就職戦線中間総括」は、以下のリンクからダウンロードしてご覧いただけます。





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