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卸売・小売業の新入社員、キャリア志向は「今後決めたい」が過去最高に。管理職志向は低下傾向。

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卸売・小売業の新入社員、キャリア志向は「今後決めたい」が過去最高に。管理職志向は低下傾向。

ALL DIFFERENT株式会社とラーニングイノベーション総合研究所は、2026年度に入社した新入社員3,849人を対象に意識調査を実施しました。本調査では、そのうち卸売業・小売業の新入社員222人の特徴を分析し、結果を公表しています。

卸売業・小売業を取り巻く環境は、地政学リスクやサプライチェーンの変化、AI技術の浸透などにより、複雑性と不確実性が増しています。このような状況下で活躍が期待される新入社員たちが、働くことに対してどのような価値観を持っているのかが明らかになりました。

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調査結果の詳細

1. 将来会社で担いたい役割:「今後決めたい」が3割超で初のトップ

卸売業・小売業の新入社員が将来会社で担いたい役割として最も多かった回答は、「まだはっきりしておらず、今後決めていきたい」で30.6%でした。これは8年間で初めてのトップとなり、他業種と比較しても8.8ポイント高い結果です。
次いで「組織を率いるリーダーとなり、マネジメントを行いたい(管理職)」が27.0%、「特にキャリアについての志向はなく、楽しく仕事をしていきたい」が25.2%、「専門性を極め、スペシャリストとしての道を進みたい(専門職)」が16.7%でした。他業種と比べると、「専門職」は14.9ポイント低い傾向が見られます。

卸売業・小売業の新入社員が将来会社で担いたい役割

経年比較では、「管理職」志向は2022年度から徐々に減少し、今年は過去最低の割合となりました。一方で「まだはっきりしておらず、今後決めていきたい」と回答した人は昨年度より6.2ポイント増加し、初めてトップとなっています。

経年比較 卸売業・小売業の新入社員が将来会社で担いたい役割の推移

2. リーダーに対するイメージ像:ポジティブな回答が他業種より高い傾向

リーダーに対しては、「リーダーシップが求められそう」(46.8%)がトップでした。続いて「成長できそう」(39.6%)、「やりがいがありそう」(38.7%)と、ポジティブなイメージが上位を占めています。他業種と比較すると、「成長できそう」「やりがいがありそう」といったポジティブな項目の割合が高く、「難しそう」「ストレスが多そう」などのネガティブな項目の割合は低い傾向が見られました。

卸売業・小売業の新入社員の「リーダーのイメージ像」

3. 勤続意向:「できれば今の会社で働き続けたい」が約7割

現在の会社での勤続意向については、「できれば今の会社で働き続けたい」が68.5%で最多でした。「そのうち転職したい」は10.8%であり、他業種と比較して勤続意向がやや高いことが示されています。

卸売業・小売業の新入社員の勤続意向

働き続けたい条件としては、「職場の人間関係が良い」(68.9%)と「高い給与・賞与をもらえる」(63.1%)が二大トップでした。また、「業績が安定している」(39.2%)は他業種より9.0ポイント高い結果です。一方で、「仕事を通じて成長できる」(24.3%)は他業種より7.7ポイント低くなっています。

卸売業・小売業の新入社員が「今の会社で働き続けたい」と思う条件

4. 自分の成長に必要なもの:「成功体験」「失敗体験」が6割以上

成長に必要なものとして、「仕事を通じた成功体験」(65.3%)と「仕事を通じた失敗体験」(63.5%)が6割以上を占めました。「仕事を通じた失敗体験」は他業種より5.8ポイント高い結果です。一方、「上司や先輩からの事後のフィードバック」(49.1%)や「振り返りの習慣」(36.5%)は他業種より低い傾向にありました。

卸売業・小売業の新入社員が考える「成長に必要なもの」

5. 理想の上司:「間違いを指摘して正してくれる」がトップ

キャリアアップにつながる理想の上司像として、「間違いを指摘して正してくれる」(57.7%)が最も多く、次いで「具体的に手順を細かく教えてくれる」(46.4%)、「仕事やキャリアの悩みを相談できる」(38.7%)が続きました。

卸売業・小売業の新入社員が考える「理想の上司」

6. 今後やりたい仕事:「楽しくてやりがいのある仕事」がトップ

今後どのような仕事をしたいかという質問では、「楽しくてやりがいのある仕事」が68.0%でトップでした。「自身の成長につながる仕事」(29.3%)は他業種より8.8ポイント低い結果となっています。

卸売業・小売業の新入社員がやりたい仕事

7. 主体的に取り組みたい行動:「自分で目標を立てて行動する」がトップ

主体的に取り組みたい行動として、「自分で目標を立てて行動する」(45.0%)が最多でした。また、「周囲の状況を見て、指示がなくても行動する」(42.3%)は他業種より9.5ポイント高くなっています。一方で「自分の成長のために学び続ける」(14.9%)は他業種より8.9ポイント低い結果でした。

卸売業・小売業の新入社員が主体的に取り組みたい行動

8. これから評価してもらいたいこと:「取り組み姿勢」が6割以上でトップ

評価されたいことについては、「取り組み姿勢(努力・頑張り・素直さ)」(63.1%)が最も多く、他業種よりも7.1ポイント高い結果でした。2位は「成果」(43.7%)、3位は「自分の成長」(37.8%)でした。

卸売業・小売業の新入社員が評価されたいこと

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まとめと考察:AI時代に新入社員の成長とキャリア形成を後押しするには

今回の調査から、2026年度の卸売業・小売業の新入社員は、「安定志向」と「実務体験を通じた学び重視」という価値観を持っていることが分かりました。キャリア志向は「管理職志向」と「キャリア未定」の二極化が進んでおり、「キャリア未定」が過去最高の割合を占めています。これは、DXやAIの進展により、将来のキャリアを具体的に思い描くことが難しくなっている背景があると考えられます。

新入社員が業務経験を積みながら自律的にキャリアを切り拓くためには、企業側が成長やキャリア形成を支援する仕組みを整えることが重要です。特に卸売業・小売業では、商品知識や接客技術といった専門スキルの習得に育成が偏りがちですが、変化の激しい時代には、思考力、コミュニケーション力、関係構築力、ビジョンを描く力といった「バイタルスキル®」(成長・成果に不可欠なビジネスにおける根幹スキル)の育成が不可欠です。

新入社員の「キャリア未定」という姿勢は、慎重に可能性を見極めようとする前向きな表れとも言えます。企業や上司は、日々の業務経験やフィードバックを通じて、新入社員が将来像を具体化できるよう支援し、専門スキルに加えてバイタルスキル®を段階的に身につけられる育成の仕組みづくりに取り組むことが求められています。

ALL DIFFERENT株式会社 組織開発コンサルティング本部 東京コンサルティング事業部 事業部長 大槻 泰二郎

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調査概要

  • 調査対象者: ALL DIFFERENT株式会社が提供する新入社員研修に参加した2026年度入社の新入社員

  • 調査時期: 2026年3月24日~5月6日

  • 調査方法: Web・マークシート記入式、または自記式でのアンケート調査

  • サンプル数: 3,849人(うち、卸売業・小売業222人)

  • 属性: 業種、企業規模など詳細はプレスリリースをご参照ください。

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企業情報

ALL DIFFERENT株式会社は、組織開発・人材育成支援を手掛けるコンサルティング企業です。人材育成から人事制度の構築、経営計画の策定、人材採用まで、組織開発・人材育成の全領域を一貫して支援しています。

ALL DIFFERENTロゴ

  • 代表取締役社長: 眞﨑 大輔

  • 本社所在地: 〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町 ITOCiA(イトシア)オフィスタワー 15F(受付)・17F・18F

  • URL: https://www.all-different.co.jp/corporate

ALL DIFFERENT株式会社では、事業拡大に伴い採用活動にも力を入れています。

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