AI投資は本格的な「実装」フェーズへ
調査によると、大企業のAI投資は本格的な「実装」フェーズに移行しています。今期のAI投資額を前期と比較したところ、82.0%の企業が「増加した」と回答しました。

また、バックオフィス部門におけるAI投資の費用対効果(ROI)については、69.0%の企業が「投資対効果が出ている」と実感しています。これは、AI投資が検証段階から本格的な実装へと進み、多くの企業が具体的な手応えを得ていることを示しています。

AI活用の理想と現実のギャップ
AI活用の最終的な理想として、47.0%の企業が「プロセス全体の自律化(業務完結)」を挙げています。

しかし、現在の実務におけるAIの役割は、「一部業務の実行・自動化」が55.0%、「人への提案・補助」が25.0%と、合わせて約8割が「一部の自動化・補助」にとどまっています。「プロセス全体の自律化(業務完結)」を実現できている企業は19.0%に過ぎず、理想と現実の間に大きなギャップがあることが明らかになりました。

手作業削減の余地と今後のAI予算
AI導入後の「人手による作業(入力・転記・目視確認など)」の削減量については、半数以上の54.0%の企業で「30%未満の削減」にとどまっています。これは、初期の実装フェーズで一定の成果は出ているものの、高い理想に対してはまだ多くの手作業削減の余地が残されている現状を示しています。

一方で、来期のAI投資額については、81.0%の企業が「増加する見込み」と回答しています。手作業削減の伸びしろを見据え、多くの企業が次なるステージへ向けてAI予算を拡大している状況が伺えます。

ROIを実感する企業は業務フローを抜本的に見直し
AIツールの導入にあたり、既存の「業務フローや承認プロセス」を見直した企業は91.0%に上ります。特に、十分に投資対効果(ROI)が出ている企業では、80.0%が「抜本的に見直した」と回答しています。

この結果から、AI活用の鍵は、単にツールを追加するだけでなく、AIを前提とした業務プロセスの再設計にあることが示唆されています。
まとめ:AIエージェントによる自律化とプロセス変革へ
本調査では、大企業のバックオフィスにおけるAI投資が拡大し、多くの企業が投資対効果を実感していることが明らかになりました。しかし、実務におけるAI活用は「人への提案・補助」や「一部業務の実行・自動化」が中心であり、手作業削減はまだ限定的です。
今後、AI投資の効果を最大化するためには、既存業務にAIツールを部分的に導入するのではなく、AIエージェントを活用してシステム間の手作業による「分断」を自律的に繋ぎ込み、業務全体を完結させる仕組みへの移行が重要と考えられます。AIが複数のシステムを横断して仕事を先回りして完了させ、人は最終的な確認や判断のみを行うという前提で業務プロセスを再設計することで、真の生産性向上とリアルタイム経営の実現につながるでしょう。
調査結果のダウンロード
本調査の詳細は以下のリンクからダウンロードできます。
バクラクについて
バクラクは、稟議、経費精算、法人カード、請求書受取、請求書発行、勤怠管理、給与計算などの業務を効率化するAIエージェントサービスです。AIエージェントを組み込むことでバックオフィス業務を自動化し、従業員がコア業務に集中できる働き方を支援しています。
株式会社LayerX概要
LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げるAIカンパニーです。バックオフィス向けAIエージェントサービス「バクラク」事業、資産運用サービス「ALTERNA(オルタナ)」を提供するFintech事業、エンタープライズ向けAIプラットフォーム「Ai Workforce」事業などを展開し、AIの力で社会課題を解決し、人々の創造力がより発揮される未来を創造しています。





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