調査結果のサマリ
今回の調査では、以下の点が明らかになりました。
-
スタートアップ企業へのイメージは、年収が高い人ほど強く持っている傾向が見られました。特に「日本の未来に必要である」という項目では、年収800万円以上では50.6%、年収800万円未満では40.5%と、大きな差が出ています。
-
スタートアップ企業での勤務イメージにおいて、特に差が大きかった項目は「福利厚生の充実度」「経営の安定性」「キャリアの将来性」でした。
-
スタートアップ企業への関心については、「スタートアップ企業の情報を見聞きする機会が増えた」と回答した割合が、勤務経験者と非経験者で30ポイント以上の差がありました。
-
フォースタートアップス社の支援によりスタートアップ企業に参画した方の平均年収は850万円で、日本の平均年収(※1)を約372万円、東京都の大企業に勤める方の平均年収(※2)を約148万円上回っています。
※1 国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査」を引用
※2 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を引用
スタートアップ企業へのイメージ
スタートアップ企業に対するイメージを年収別に比較したところ、年収800万円以上の層では「日本の未来に必要である」というイメージが50.6%と半数を超えました。一方、年収800万円未満の層では40.5%にとどまり、10.1%の差が見られます。また、「上場を目指している企業が多い」というイメージも、年収800万円以上の層で39.3%と、もう一方の層(32.5%)を上回りました。
この結果から、年収800万円以上の層は、スタートアップ企業を単なる新興企業としてではなく、社会課題の解決や日本の経済成長を担う存在として、より肯定的に捉えている傾向が読み取れます。

スタートアップ企業で働くことへのイメージ
ホワイトカラー層を対象にスタートアップ企業への転職意向を尋ねたところ、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した割合は合計で16.2%でした。このことから、スタートアップ企業への転職には依然として心理的なハードルが存在すると考えられます。

スタートアップ企業での勤務イメージについては、勤務経験者と非経験者で認識に大きな差があることが分かりました。非経験者が抱く「経営が不安定・薄給」といったイメージに対し、経験者は「経営の安定性」(経験者33.5%/非経験者14.2%)や「福利厚生の充実」(経験者39.6%/非経験者19.0%)、「給与水準の高さ」(経験者40.5%/非経験者27.2%)などを高く評価しています。また、「ワークライフバランスが取れている」という回答も、経験者(33.4%)が非経験者(25.7%)を大きく上回る結果となりました。

スタートアップ企業への関心
スタートアップ企業への関心度を勤務経験者と非経験者で比較すると、「スタートアップ企業の情報を見聞きする機会が増えた」という項目では、経験者が非経験者を30ポイント以上上回る結果となりました。
また、「スタートアップ業界について知っている」と回答した割合は、勤務経験者が38.3%であるのに対し、非経験者はわずか10.0%でした。この28.3ポイントの差は、情報に触れる機会そのものに大きな断絶があることを示しており、スタートアップ企業の経験有無によって「認識の格差」が生まれていると考えられます。

フォースタートアップス支援によるスタートアップ企業参画者の平均年収データ
フォースタートアップス社の人材支援実績データによると、スタートアップ企業へ転職した方の平均年収は、2020年の763万円から2024年には850万円へと、87万円上昇していることが明らかになりました。
国税庁および厚生労働省の調査結果と比較すると、2024年時点における同社支援でスタートアップ企業に参画した方の平均年収は、日本全体の平均年収を372万円、東京都の大企業に勤める方の平均年収を148万円上回っています。
日本全体の平均年収や東京都の大企業勤務者の平均年収も上昇傾向にありますが、同社支援でスタートアップ企業に参画した方の平均年収は、これらを上回る高い給与水準を維持していることが確認できます。
※この平均年収の算出にあたっては、役員報酬等の影響を排除するため、CxOをはじめとする経営層のデータは除外されています。

-
出典:国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査」より
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2024/pdf/R06_000.pdf -
出典:「賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2024/dl/14.pdf
まとめ
今回の調査から、スタートアップ企業への転職意向はまだ高い水準には至っていないことが分かりました。しかし、スタートアップ勤務の非経験者が抱く「経営の不安定・待遇の低さ」といったイメージに対し、実際にスタートアップ企業で働く経験者の多くは、国内平均を上回る給与水準や経営の安定性を実感しています。このギャップは、情報接触の機会格差による「実態との乖離」と言えるでしょう。
日本のスタートアップエコシステムにおけるこの「実態との乖離」は大きな課題であると同時に、正しい情報が流通することで人材の流動性が高まる大きな可能性を秘めていると考えられます。
調査概要
-
タイトル:「スタートアップ企業に関する意識調査」
-
調査期間:2026年2月16日〜2月23日まで
-
調査機関(調査主体):フォースタートアップス株式会社
-
調査対象:一都三県在住のホワイトカラー18歳~59歳の男女
-
有効回答数(サンプル数):5,061人
-
調査方法(集計方法、算出方法):期間内のデータを集計
フォースタートアップス株式会社について
フォースタートアップス株式会社は、国内最大規模の成長産業支援事業者として、スタートアップ企業の人材支援に注力し、日本の再成長に貢献することを目指しています。求職者のニーズに応じた支援を行い、優秀な人材とスタートアップ企業のマッチングを促進しています。
-
フォースタートアップス株式会社 公式サイト:https://forstartups.com/
-
本調査に関する詳細レポート:https://www.forstartups.com/news/startup-investigationreport2026
-
ヒューマンキャピタルに関する問い合わせ:https://www.forstartups.com/form/ta-form





コメント