研修の背景:世界で親しまれる日本マンガと海外クリエイターの育成
日本のマンガやアニメは海外でも広く親しまれ、日本式の作画技術やストーリー制作を学ぶ学生が増えています。プロのマンガ家を目指す上で、制作技術だけでなく、編集者への作品持ち込みや講評、新人賞への応募などを通じた実践的な経験が重要とされています。
ヒューマンアカデミーヨーロッパでは、フランスでのマンガ教育と日本の出版社とのネットワークを組み合わせることで、海外の学生が日本の編集者から直接指導を受け、プロとしてのキャリア形成につなげる実践教育を展開しています。
研修の様子:日本文化体験とプロからの指導
研修期間中、学生たちは国立オリンピック記念青少年総合センターを拠点に活動しました。出版社への作品持ち込みや作品講評会に参加したほか、日本のマンガ・アニメ文化や日本文化への理解を深める機会も設けられました。

三鷹の森ジブリ美術館や中野ブロードウェイ、アニメイト池袋本店、「ヒカルの碁 原画展」などを訪れ、日本のマンガ・アニメ文化に触れました。また、浅草観光やお好み焼き・もんじゃ焼きなどの日本文化体験も楽しみました。

7月13日(月)午前中には、総合学園ヒューマンアカデミーマンガ・イラストカレッジ1期生で、現在同カレッジの講師も務めるプロマンガ家、坂本憲司郎先生による講義が行われました。

出版社編集部による作品講評と持ち込みの実践
7月13日(月)と14日(火)には、国立オリンピック記念青少年総合センターにマンガ編集者を招き、学生の作品講評を実施しました。続く15日(水)から17日(金)には、学生たちが直接出版社の編集部を訪問し、自らの作品を持ち込んで講評を受けました。



各編集者からは、ストーリー構成やキャラクター表現、作品の魅力を読者に伝えるための見せ方などについて具体的なアドバイスが提供されました。通訳を介しながら編集者と意見を交わすことで、日本のマンガ業界における作品持ち込みや、編集者と共に作品を磨き上げるプロセスを実践的に学ぶことができました。
<作品講評・持ち込み実施出版社>
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7月13日(月):サイドランチ編集部
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7月14日(火):秋田書店 少年チャンピオン月刊誌編集部・週刊少年チャンピオン編集部
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7月15日(水):小学館 週刊ビッグコミックスピリッツ編集部・マンガワン編集部
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7月16日(木):集英社 週刊ヤングジャンプ編集部
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7月17日(金):講談社 ヤングマガジン編集部
編集者からは、「作品を見て日本の漫画にインスパイアを受けているなと感じ、それは勉強している証拠でもあるので、嬉しい気持ちはあります。日本の漫画の良さは“わかりやすさ”。それを意識するとさらによくなるかと思います。」や、「海外の方が日本の漫画を学んでいることは作品から伝わりましたし、学ぶ姿勢はとても好感が持てました。応援しています。」といったコメントが寄せられました。
研修を通じた成果と今後の展開
本プログラムでは、日本の編集者から作品講評を受け、出版社に自らの作品を持ち込む実践的な経験を積むことができました。マンガ業界では、作品の持ち込みなどをきっかけに編集者から名刺をいただくなど継続的な接点が生まれることが、プロを目指す上での一つのステップとなります。
本プログラムでは、作品講評時の評価をキャラクター・ストーリー・構成力・デッサン力など複数の項目で採点し、フランスの学校で用いられる20点満点方式で16点以上をマスターレベル、「名刺獲得相当」の目安としました。今回の研修では、参加学生が6枚の名刺獲得相当の評価を得ています。
また、研修終了後には参加学生のうち2名が、プロマンガ家・坂本憲司郎先生のアシスタントとして2日間のインターンシップを経験し、プロの制作現場で実践的な学びを深めました。ヒューマンアカデミーヨーロッパでは、これまでも日本でのマンガ家アシスタントのインターンシップ機会を設けるなど、学びを実践につなげる取り組みを継続しています。
今後もヒューマンアカデミーヨーロッパでは、日本と海外をつなぐ実践的なマンガ教育を通じて、学生が国境を越えてプロのクリエイターとして活躍するための学びと挑戦の機会を提供していく予定です。
プログラム監修者について
本プログラムは、マンガ家であり、総合学園ヒューマンアカデミーおよびヒューマンアカデミーヨーロッパの教育に長年携わる、すねやかずみ先生が中心となって企画・監修しています。

すねや先生は、海外で日本のマンガを学ぶ学生が、日本のマンガ編集者から直接作品講評を受けられる機会を創出するため、日本の出版社との橋渡し役を担い、本プログラムを継続的に実施しています。
すねや先生は、「2007年からヒューマンアカデミーで講師をしていて、2014年からは台湾など海外でも漫画を教えています。漫画は日本がメジャーリーグです。海外で学ぶ学生にとって、日本の漫画文化である投稿・持ち込みをして編集者から直接指導を受ける経験は、技術だけでなく作品づくりへの考え方を大きく成長させます。当校では作品の日本語セリフ翻訳・日本の新人賞への投稿・持ち込みの支援、編集者との面談時の通訳や滞在サポート、編集部との継続的なオンライン講評会など、今後も世界で活躍するマンガクリエイターを育てる架け橋となる教育と支援を続けていきたいと思います。」とコメントしています。
ヒューマンアカデミーヨーロッパについて
ヒューマンアカデミーヨーロッパは、フランスで伝統的なマンガ関連イベント「アングレーム国際漫画祭」の開催地であり、多数のアニメーション制作スタジオなどが集まるマンガ・アニメ産業が盛んな都市、アングレームにて、2015年9月に開校しました。日本で培ってきたマンガ教育のノウハウを生かし、現地でマンガ家・クリエイターを目指す人材の育成に取り組んでいます。
現在はアングレームに校舎を構えるほか、フランス語へ翻訳された講義動画と、課題添削を組み合わせたリアルタイム伴走型の個別指導によるオンライン講座も展開しており、場所を問わずマンガ制作を学べる環境を提供しています。
ヒューマンアカデミーについて
ヒューマンアカデミーは、学びの面白さを提供する「Edutainment Company」として、1985年の創設以来、時代や社会の変化にあわせながら800以上の講座を編成してきました。未就学児童から中高生・大学生・社会人・シニア層とあらゆるライフステージにおけるSTEAM教育やリスキリング、学び直しの支援を行っています。詳細はこちらをご覧ください。
https://manabu.athuman.com/

さらに、独自の「ヒューマンアカデミーGIGAスクール構想」を推進し、学習支援プラットフォーム「assist」を開発しています。SELFingサポートカウンセラーと講師が、個別に学習目的や目標にあわせた進捗管理や相談などの学習サポートを提供しています。私たちは、常に最先端の教育手法やテクノロジーを取り入れ、学びの喜びを追求し、質の高い教育サービスを提供していくことでしょう。
ヒューマングループについて
1985年の創業以来「為世為人(いせいいじん)」を理念に掲げ、教育を中核に人材、介護、保育、IT、美容、スポーツと多岐にわたる事業を展開しています。深刻な社会課題である「労働人口減」に対し、各事業の専門性を活かした4領域で解決を推進しています。

教育・人材事業による「海外人材の活用」「成長産業分野の専門教育と労働移動」、介護(通所・訪問・ホスピス等)や保育・学童運営による「国内労働力の確保」、RPA・AI・ITを通じた「生産性の向上」に注力しています。SDGsへの貢献を通じて、誰もが自分らしく生き、学び、働ける社会の実現と、時代に即した労働環境の革新に取り組んでいます。
ヒューマンホールディングスのウェブサイトはこちらです。
https://www.athuman.com/





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