Opening Session:新規事業戦略とAI戦略を発表
カンファレンスは、HRBrain代表取締役CEOの堀浩輝氏によるOpening Sessionで幕を開けました。2016年の創業から10周年を迎え、人事の役割が従来の「管理機能」から経営に直結する「経営機能」へと進化していく未来像が示されました。
人事を経営機能へと押し上げるための人事システム進化に向け、2つの新規事業戦略が発表されました。
オールインワンDXソリューション
昨年発表された「KING OF TIME」との事業提携による勤怠領域への参入、2026年1月の採用事業譲受による採用領域への参入に続き、今回新たに「PAYROLL」との事業提携が発表されました。これにより給与計算機能の提供を目指し、採用・人事・労務・勤怠・給与を一つのデータ基盤に統合するHRBrain統合プラットフォームが完成する予定です。各情報を横断した一元的なデータ活用が実現可能となります。
AI戦略
2026年4月にリリースされた社内版生成AI「Brain」の紹介に加え、外部の生成AIから安全に直接人事データへアクセスできるAIエコシステムのデータ基盤「Brain MCP」が2026年夏以降に順次提供開始される予定です。採用から活躍までの人材データをAIで繋ぎ、企業の意思決定を変える「人事の知性インフラ」に進化していくことが目指されています。

Keynote1:AI時代の人的資本経営
最初の講演は、元株式会社良品計画 取締役会長の堂前宣夫氏と、HRBrain代表取締役CEOの堀浩輝氏による対談セッションです。「『仕組み』と『感性』の両輪で実現するAI時代の人的資本経営」と題し、AIの進化が組織や人事領域にもたらす影響と、企業が取るべきアプローチについて議論が交わされました。

AIが事務的な作業を代替する現代において、人間は知的な活動へ集中することが求められます。企業成長の鍵はAIの導入自体ではなく、従業員が自律的に考えて動く「自律分散型組織」への転換にあると強調されました。リーダーの役割は「管理」から、ビジョンをすり合わせる「対話」へとシフトしています。AI時代に「うまくいく会社」の条件として、意思決定の質を高めるデータ基盤やジョブ定義といった「仕組み」の整備だけでなく、企業の志と個人の理想を同期させる「感性」の融合が不可欠であると示されました。最後に、長期ビジョンを持って自律的に学ぶ人材を中心に据えた「人への再投資」を行う重要性が結論づけられました。

User Session1:ブックオフに学ぶEXサーベイ活用による組織変革
HRBrain導入企業であるブックオフグループホールディングス株式会社の取締役を務める川口佳子氏と、HRBrain常務執行役員の小山径氏によるセッションでは、事例を交えて「ブックオフに学ぶEXサーベイ活用による組織変革」が語られました。

労働集約型のビジネスモデルであるブックオフは、離職率5%未満という強固な企業文化を持つ一方、事業多角化や経営環境の変化に伴い、「人事を感覚から戦略へ」と転換する重要性に直面しました。そこでHRBrain組織診断サーベイを導入し、組織の現状を可視化。分析の結果、課題領域が明確に特定され、現在は具体的な施策へと接続されています。今後のAI時代における人的資本経営のあり方についても言及され、効率化できる業務はAIに委ねつつ、競争力の源泉である「店舗と人」にしかできない、共感・接客・体験価値の創出に注力する「人とAIの棲み分け」が強調されました。

Keynote2:AI×人事で創る組織の未来
続いての講演は、株式会社ポーラのHR本部 本部長である岡田悠希氏と、HRBrain執行役員の大竹葉月氏による対談セッションです。「AI×人事で創る組織の未来」と題し、人事戦略の質の差が縮まるAI時代において、企業の競争優位の源泉となる「実行力」の最大化に向けた人事戦略が語られました。

ポーラの組織実行力を高める5つの柱として、マネージャーの管理範囲の最適化や人事制度、リテンションの仕組み化などが提示されました。特にポーラでは、成果に向かう組織文化をつくるため、先行指標となる具体的な「行動」を定義して積層させるアプローチを実践。さらに、定着率低下リスクを早期に捉えるため、月1回のタレントレビューを仕組み化しています。
AI活用の本質についても言及され、資料作成などの効率化(インプット削減)に留まらず、事業課題の解決や顧客価値の向上といった「アウトプット最大化」に繋げる重要性が強調されました。AIが最短で解決策を導き出す時代だからこそ、「何を解決すべきか」という人間の「問いを立てる力」や「課題設定力」が、今後の採用や育成の軸になると示されました。

User Session2:日比谷花壇の「人財戦略」と「採用戦略」とは
最後のUser Sessionでは、HRBrain導入企業である株式会社日比谷花壇 専務取締役 人事部 管掌役員の中山真吾氏と、同社 人事部 部長の向江正智氏、HRBrain 人事本部 マネージャーの石井沙樹氏が登壇し、モデレーターをHRBrain 取締役副社長 CROの白井崇顕氏が務めました。「日比谷花壇の『人財戦略』と『採用戦略』とは」と題し、伝統ある同社が事業多角化に伴う人事課題をいかにテクノロジーで変革しているのかが語られました。

花卉事業から多様な領域へ拡大する日比谷花壇は、OJT中心の属人的な人材管理や曖昧な評価基準等に起因するモチベーション低下や離職に直面しました。そこでHRBrainを導入し、設立72年目にして全従業員の目標設定率100%を達成。さらに、スキルや資格のデータ一元化により客観的な「適材適所」の基盤を整えました。定期的に1on1を実施し、サーベイデータと評価のクロス分析を行うことで、定着率低下リスクのある社員を早期に捉えて、個人ごとに対応施策を検討・実行しています。
採用面では、AIを活用して候補者一人ひとりに最適化されたアプローチのできる「HRBrain 採用ソリューション」を導入。熱意がダイレクトに伝わるオファーレターで、候補者のロイヤリティを高め、最終的な内定承諾率の向上に繋げるためのアプローチとしての活用が示されました。HRBrain自身の事例として、中途採用で内定承諾率が30%ほど向上したという実例も紹介されました。

Closing Session
Closing Sessionは、HRBrain取締役副社長 CROの白井崇顕氏が務めました。

全体の総括として、AI時代における人事と個人の在り方について所感が述べられ、「人が一番大事」という普遍的な重要性が改めて強調されました。AIなどのテクノロジーが非連続的なイノベーションをもたらす一方で、人に関しては「連続性のあるアップデート」が必要であると語られました。最後に、参加者一人ひとりが明日から「自分自身の中で何をアップデートするのか」を自問してみてほしいと呼びかけ、イベントを締めくくりました。

HRBrainについて
HRBrainは、人事領域におけるあらゆる業務課題の解決と、人的資本の最大化を支援するクラウドサービスです。タレントマネジメント、評価管理、労務管理、ラーニング、サーベイなどの機能を通じて、人材データの一元管理・活用を実現し、戦略人事の推進と経営の意思決定を支援しています。今後も、人事・経営の未来を支える基盤として、サービスの進化と拡充を続けていくとのことです。
関連リンク
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コーポレートサイト: https://www.hrbrain.co.jp/
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サービスサイト : https://www.hrbrain.jp/
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HR大学 : https://www.hrbrain.jp/media





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