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Interbeing、創業140年のカクイチから約5,000万円を調達。声の音響解析技術で「伝わり方」を可視化し社会実装を加速

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本資金調達のポイントと背景

今回の資金調達の主なポイントは以下の通りです。

  • 創業140年の事業会社であるカクイチを引受先として、約5,000万円を調達しました。

  • カクイチは出資者、顧客、実装パートナーとなり、営業現場で技術と支援手法を継続的に検証します。

  • 調達資金は、解析プラットフォーム、アプリ機能、研究開発、FDE(Forward Deployed Engineer)・エンジニアの採用に充当されます。

  • 営業会話の内容だけでなく、声の張り・間・緊張・安心感など「どう伝わったか」を解析します。営業に加え、人事・組織領域でもサービスを提供しており、将来的には会議など対話のある場面への展開が検討されています。

なぜ今「声」なのか

人の状態を捉える手段として、これまでサーベイや面談が主に用いられてきました。しかし、これらは本人の自己申告に依存するため、意識していないことや言葉にされないことは記録に残りません。一方、声は話す速度、間の取り方、声の張りなど、本人が制御しようとしても表れる情報を含んでいます。意識の外側にある状態や日ごとの変化が含まれており、人が対話する場面であれば必ず存在するデータであるため、Interbeingはこの声の可能性に着目し、技術開発を進めてきました。

営業DXに残された「伝わり方」という未開拓領域

営業支援領域では、商談の録音・文字起こしを通じて「何を聞けていたか」「話者比率はどうか」「適切な質問ができていたか」といった会話内容や構造を可視化するツールが普及しています。しかし、同じ言葉やトークスクリプトを用いても商談結果に差が生じることがあります。Interbeingは、この差に関わる要素の一つとして、声の張り、間、緊張、安心感などの非言語情報に着目し、「何を話したか」に加えて「どのように伝わったか」を音響解析で捉え、営業担当者一人ひとりの行動改善につなげています。

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音響解析技術の詳細

営業現場で確認された、成約率15%から22%への変化

Interbeingの支援では、トークスクリプトそのものではなく、場面に応じた声の使い方を営業担当者が意識し、実践することで成果向上を目指します。たとえば、初回面談では前向きな感情が伝わる声で話し始め、金額を伝える場面では落ち着いた声を意識するなど、商談プロセスに沿って改善を重ねます。製造業の若手営業担当者を対象とした支援では、成約率が15%から3か月後に22%へ改善し、社内表彰を受けた事例も生まれています。現在、このプロセスで得られた知見をアプリによる日次の自動解析とフィードバックへ実装し、人手を介さずに現場へ届ける仕組みづくりが進められています。

発話内容に依存しない音響解析技術

Interbeingの解析エンジンは、音声から700以上の音響特徴量を抽出し、感情、意欲、熱量、活力、ストレス、メタ認知力、セルフコンパッションなど35の心理・感情指標を算出します。文字起こしを必要とせず、発話内容そのものに依存しないため、複数言語への展開を見据えた設計です。初期の解析モデルでは教師あり学習を用いていましたが、感情の捉え方には文化差があることから、生物音響学、特に鳥類の鳴き声研究から着想を得て、人間を文化圏ではなくホモ・サピエンスという「種」の特徴から捉えるアプローチへ転換し、2023年から2024年にかけて解析設計を刷新しました。

HR領域では、複数企業の従業員を対象とした分析において、声から不調の可能性が示された従業員群で、離職・休職に至った割合が相対的に高い傾向が確認されています。また、バーンアウト(燃え尽き症候群)に関する指標では、MBI(Maslach Burnout Inventory)尺度との相関係数r=0.76が確認されています。

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1886年創業のカクイチとの事業連携

カクイチは1886年創業で、鋼製建屋、農業、太陽光を軸に事業を展開しています。全国各地にショールーム「A-SITE」を展開し、地域に根ざした営業活動を行っています。

Interbeingはこれまで、カクイチの営業現場で、成果を上げている営業担当者の話し方を音響データから分析し、個々の営業担当者の特性に応じたフィードバックを行ってきました。現在は対象となる営業社員を段階的に拡大しています。また、全社展開に必要な運用アプリをカクイチの情報システム部門が自社で構築するなど、導入企業と開発企業が一体となった実装が進められています。

カクイチとの事業連携

今回の連携により、カクイチはInterbeingの出資者であると同時に、顧客・実装パートナーとなります。両社は、実際の営業現場で継続的に検証を重ね、業種や商談プロセスの違いを踏まえた「受注につながる伝わり方」の知見を蓄積し、他業種への展開可能性を検証していくとのことです。

カクイチのウェブサイトはこちらです: https://www.kaku-ichi.co.jp/

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調達資金の使途と今後の展開

調達資金は、以下の用途に充当され、今後の事業展開を加速させる予定です。

  1. 解析プラットフォームの基盤整備
    複数企業へ同時に提供できるマルチテナント型の解析基盤を構築します。現在稼働している、音声データのアップロードから10分以内にレポートを出力する仕組みについても、出力品質と運用安定性を向上させます。
  2. アプリ機能の拡充
    音声データのアップロード、レポートの自動生成、過去レポートの閲覧などの機能を整備し、顧客が日常業務の中で継続的に利用できる環境を構築します。
  3. 解析精度向上に向けた研究開発
    音声データの拡充、各指標の妥当性検証、学術機関との共同研究を推進します。
  4. 組織体制の強化
    顧客の現場に入り、課題設定から分析設計、実装、成果創出までを担うFDE(Forward Deployed Engineer)型人材と、解析エンジン・アプリ開発を担うエンジニアを採用します。
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関係者のコメント

株式会社カクイチ 代表取締役社長 田中離有氏

株式会社カクイチ 代表取締役社長 田中離有氏

田中氏は、営業が長く個人の勘と経験に依存する仕事とされてきた中で、Interbeingの取り組みがその勘の中身を「声」という測れる形で取り出してくれる点を興味深いと述べています。カクイチの現場でも、若手が自分の声の癖に気づき、話し方を変えることで商談の質が変わっていく様子を実際に見てきたとのことです。また、この技術の可能性は営業担当者の成績向上にとどまらず、お客様の反応、会議の空気、組織全体の雰囲気など、人が集まって話をする場のすべてに声のデータが有効であり、その変化量が見えることに大きな意味があると考えているとのことです。カクイチの営業組織を実装の場として、まず自社で徹底的に使いながら、この技術が広く社会に届くよう後押ししていきたいとコメントしています。

株式会社Interbeing 代表取締役 大成弘子氏

株式会社Interbeing 代表取締役 大成弘子氏

大成氏は、2021年の創業以来、人の内面をデータで捉える難しさと向き合ってきたと述べています。前職から15年にわたり人と組織のデータ分析に携わる中で、サーベイだけでは本人の状態を十分に捉えきれない場面を数多く経験してきたことから、本人が意識していない状態や変化が表れる声のデータに着目したとのことです。声というデータの射程は営業にとどまらず、会議の空気、チームの関係性、組織の雰囲気など、人と人が対話するあらゆる場面が対象となると説明しています。文字起こしに頼らない設計を選んだのは、話した内容ではなく、どう伝わったかを捉えるためであり、言語や文化を超えて使えるようにするためだとコメントしています。2026年1月の代表取締役就任後、事業の軸をテクノロジー領域へ移しており、今回カクイチが株主として加わったことは、資金面だけでなく、社会実装の場を共につくるパートナーを得たという点で大きな前進であると述べています。まずは営業の現場で実践に耐える形を確立し、そこで得た知見を仕組みへ落とし込み、対話のあるすべての場へ広げていくとのことです。

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Interbeingの提供サービス

Interbeingでは、以下のサービスを提供しています。

  • Polyphony Sales(営業領域)
    営業担当者一人ひとりの声の特徴を計測し、その特性に合った話し方や伝え方を提示します。実践、振り返り、成果創出までを支援し、アプリによる日次の解析とフィードバックにも対応しています。

  • Polyphony HR(人事・組織領域)
    音声から従業員のコンディションを継続的に捉え、バーンアウトや不調の兆候の早期把握を支援します。PCを日常的に使用しない現場を含む全従業員を対象にできる点が特長です。

他にもさまざまなサービスを展開しておりますので、詳細は以下のページをご覧ください: https://www.interbeing.co.jp/service

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採用情報

Interbeingでは、音声解析技術の社会実装に、ともに挑戦する仲間を募集しています。ご関心のある方は、下記よりお問い合わせください。

  • FDE(Forward Deployed Engineer)型人材:顧客の営業現場に入り、課題設定・分析設計・実装・成果創出までを一貫して担うポジション

  • 解析・開発エンジニア:音響解析エンジンおよび顧客向けアプリケーションの開発を担うポジション

採用問い合わせ先: https://www.interbeing.co.jp/contact

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会社概要

株式会社Interbeing

  • 所在地:京都府京都市左京区下鴨東岸本町14 京都修学館107号

  • 代表者:代表取締役 大成弘子

  • 設立:2021年

  • 事業内容:音声解析技術を活用した営業支援・組織支援サービスの開発、提供

  • URLhttps://www.interbeing.co.jp/

株式会社カクイチ

  • 所在地:長野県長野市鶴賀緑町1415

  • 代表者:代表取締役社長 田中離有

  • 創業:1886年

  • 事業内容:ハウス事業/ホース事業/鉄鋼二次建材製品事業/ミネラルウォーター事業/ホテル事業/アクアソリューション事業/太陽光発電事業/EVフォーク事業/Maas 事業/シリカライム事業

  • URLhttps://www.kaku-ichi.co.jp/

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