調査背景:属人化と迅速なマッチングの必要性
労働人口の減少に伴い、派遣スタッフの獲得競争が激化しています。成約には迅速かつ的確なマッチングが不可欠ですが、現場では担当者の経験や勘に頼る属人的な運用が多く見られます。案件増加による連絡の遅れや提示不足が、機会損失につながる懸念がありました。
調査サマリー:5つの主要ファクト
本調査で明らかになった、稼働率を分ける5つの主要ファクトは以下の通りです。
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業界平均の稼働率は21.1%ですが、提示量上位層の企業では33.6%(+12.5pt)を達成しています。
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担当者の処理限界は、「求人6〜10件」が42.1%、「スタッフ7〜10名」が38.2%と、概ね「10前後の壁」に集中しています。
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処理限界を超えた際に起きる弊害としては、「追客の停滞」40.1%、「進捗管理の崩れ」35.8%、「初回提示量の減少」29.3%が上位を占め、これらが連鎖的に発生しています。
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約半数(48.4%)の企業が「システムはあるが記録中心」であり、マッチング機能を業務の主軸として活用できている企業は9.5%にとどまっています。
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マッチング機能を業務の中心として活用している企業は、アナログ中心の企業と比較して、スタッフへの初回求人提示量が1.7倍(1.8件→3.1件)、稼働率が1.2倍(20.7%→24.3%)を実現しています。
稼働率を分けるのは「提示量」
派遣マッチングにおける「提示量」は、スタッフ1人への初回提示求人件数と、1求人あたりに企業へ提示する候補数(提示倍率)の2つの指標で測られます。この2つの提示量が稼働率に直結する関係が明らかになりました。
1人のスタッフに対する初回面談での具体的な求人提示件数は、約半数が『2〜3件』(53.0%)にとどまり、平均2.54件でした。また、1求人あたりのスタッフ提示倍率は『2倍』(38.9%)と『3倍』(41.6%)で約8割を占め、平均2.56倍です。

この2つを組み合わせた「提示量」と稼働率の関係を分析したところ、業界平均21.1%に対し、企業へのスタッフ提示倍率4倍以上かつスタッフへの初回求人提示4件以上の層では平均稼働率33.6%(+12.5pt)と顕著な改善が見られました。提示量の差が稼働率の天井を決定している実態が浮き彫りになっています。

処理限界の実態と機会損失
提示量を増やすことで稼働率は向上しますが、それを支えるのは担当者の対応キャパシティです。本章では、その「処理限界」がどこにあり、超過した際に何が起きるかを調べています。
「同時進行する充足前求人の処理限界」では『6〜10件』(42.1%)、「同時対応する提案・調整中スタッフの処理限界」では『7〜10名』(38.2%)が最多回答となり、求人・スタッフの両軸で「10前後の壁」が業界共通の処理限界であることが判明しました。

この限界を超えると、「追客が回らない」40.1%、「進捗管理が崩れる」35.8%、「初回提示量が減る」29.3%といった機会損失が連鎖的に発生します。担当者の許容量を超えた際、真っ先に犠牲になるのは「決まる前の地道なやりとり」であることが分かります。

マッチング機能活用の効果
前章で示されたように、提示量を増やしたくても担当者の処理限界が壁となります。これを突破するには、マッチング業務そのものをシステムに任せる運用への転換が不可欠です。
派遣会社が利用する派遣管理システムの「マッチング機能」(求人とスタッフの条件検索/通勤判定/候補抽出/進捗一元管理)の活用状況を調べた結果、業界の現状と、マッチング機能を業務の主軸として活用する企業(以下「中心活用」企業)との明確な差が見えてきました。
最も多いのは「システムはあるが記録中心」で48.4%でした。一方で、マッチング機能を実務の中心として本格活用できている企業はわずか9.5%にとどまっています。「導入はしているが活用しきれていない」という状況が、業界の約半数で起きている実態です。

運用形態別にスタッフへの初回求人提示量を比較すると、アナログ中心(Excel・手作業中心)の1.8件に対し、マッチング機能を「中心活用」している企業では3.1件と約1.7倍の差が見られます。さらに、初回面談で求人を「4件以上提示」できる人の割合は、アナログ中心の10.5%に対し「中心活用」企業では40.0%と約4倍の開きが生じています。

そして最終的な平均稼働率にも明確な差が現れました。アナログ中心の20.7%に対し、「中心活用」企業は24.3%(+3.6pt/約1.2倍)です。同時対応できるスタッフ数も、処理限界の壁(10名)を超えて11名以上対応できる割合は、アナログ中心の34.0%に対し「中心活用」企業では40.4%と高い水準を実現しています。

検索・抽出・進捗管理といった作業をシステムが担うことで、担当者の時間が「探す」から「届ける」へとシフトした結果と考えられます。
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本調査結果の引用については、出典元の明記とリンク設置が求められています。
出典:派遣マッチングの「稼働率」は「提示量」で決まる(株式会社ゼクウ調べ・1,038名調査)
URL:https://rpm.zeku.co.jp/research/2026-staffing-matching/





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