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IT未経験者の約7割が新人研修に苦労、入社前の基礎知識で負担が激減する可能性

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IT未経験者の約7割が新人研修に苦労、入社前の基礎知識で負担が半減する可能性

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速に伴うIT人材不足を背景に、文系出身者やIT未経験者を新卒エンジニアとして採用する企業が増加しています。このような「前提知識を持たない状態」からIT業界でのキャリアをスタートする新入社員が多いため、4月の入社後に始まる新人研修のスピードや難易度に苦労するケースが少なくありません。企業側も、短期間の一括研修だけでエンジニアを育成する従来の方法を見直し、入社前の「内定期間」をいかに有効活用するかが、早期戦力化や離職防止の鍵を握るようになっています。

株式会社SEプラスは、2026年度入社の新人ITエンジニア108名を対象に、内定期間の学習状況や必要性に関する定点調査を2026年5月29日から6月4日にかけて実施しました。この調査は、2024年度から継続して行われているものです。

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調査結果サマリー

  • 新人ITエンジニアの79.6%が「内定期間中の学習はやっておくべき」と回答しました。

  • IT未経験者の69.8%が新人研修カリキュラムに「苦労している」と回答しました。一方で、基礎知識があるだけで負担は大幅に軽減されることが分かりました。

  • 内定期間中にやっておくべき学習内容の1位は「IT用語や仕組みなどの基礎知識(86.0%)」でした。

  • 自主学習の一番のハードルは「何をどこから勉強すればよいのか分からないこと」でした。

  • 望ましい学習方法では「eラーニング」が3年連続で1位でしたが、「講師あり研修」が前年比1.8倍に急増しました。

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調査結果詳細

(1)新人ITエンジニアの約8割が「内定期間中の学習はやっておくべき」と考えています

新人研修期間中のITエンジニアに内定期間中の学習について尋ねたところ、「やっておくべき」が25.9%、「どちらかといえばやっておくべき」が53.7%となり、合計で79.6%の約8割が内定期間中の学習は重要だと考えていることが明らかになりました。

内定期間の学習について、新人研修受講中の今どのように考えるか

「やっておくべき」と考える理由としては、入社後の精神的・時間的な余裕作りのためという意見が多く見られました。プログラミングの実践よりも「用語のインプット」や「基礎に触れる」レベルの学習が推奨されています。具体的には、「先に若干理解しておくことで学習がスムーズに進められる」や「ITの基礎的な知識を頭に入れておくことで研修の内容を理解しやすくなる」といった声が挙がっています。

一方で、「やる必要はない・どちらでもよい」と考える理由としては、「今しかできない学生生活を優先すべき」という意見が中心でした。学習の必要性を感じつつも、卒業論文や最後の思い出作りとの間で葛藤する内定者の姿が浮き彫りになりました。

(2)IT未経験者の約7割が新人研修カリキュラムに苦労、基礎知識で負担が激減

新人研修カリキュラムの難易度を入社前のIT経験値別に分析した結果、IT未経験者の69.8%(「とても苦労した」21.0%、 「苦労した」48.8%)がカリキュラムについていくのに苦労していることが判明しました。これは、未経験からスタートする受講生にとって、研修のスピードや密度が高いハードルとなっていることを示しています。

新人研修のカリキュラム難易度はどのように感じたか

しかし、「知識はあるが経験なし」の層では「苦労した」との回答が40.9%まで低下しています。この層の約6割(59.1%)はカリキュラムに問題なくついていけたと回答しており、これはIT未経験者の約2倍にあたります。入社前に座学で少しでも基礎知識を習得しておくことで、新人研修における精神的・難易度的な負担が大きく軽減されることが証明された形です。

(3)内定期間中にやっておくべき学習内容、1位は「IT用語や仕組みなどの基礎知識」

内定期間中にどのような内容を学習しておくとよいか尋ねたところ、86.1%が「IT用語や仕組みなどの基礎知識」と回答し、過去2年間の調査と同様に圧倒的な1位となりました。これに続き、2位は「プログラミング/フロントエンド」、3位は「プログラミング/バックエンド」でした。

内定期間の学習として、どのような内容をやっておくとよいと思うか

この結果は、「基礎知識があることで研修の理解がしやすくなる」という受講生の声と一致しており、入社後のスムーズな学習にはまず基礎固めが重要であるという認識が広まっていることが伺えます。

(4)自主学習の最大のハードルは「何をどこから勉強すればよいのか分からないこと」

内定期間に自主学習を進める際のハードルについて尋ねると、1位は「何をどこから勉強すればよいのか分からないこと(教材選びが難しい)」でした。2位は「モチベーションの維持」、3位は「時間が取れない」と続きます。

内定期間に自主学習を進める際のハードル

この結果は、企業が単に「勉強しておいて」と指示するだけでなく、適切な教材を指定したり、取り組むべき学習範囲を明確に示したりすることが、内定者の学習を効果的に支援する上で重要であることを示唆しています。

(5)望ましい学習方法は「eラーニング」が3年連続1位、一方で「講師あり研修」が急増

内定期間の望ましい学習方法としては、「eラーニングや動画教材」が3年連続で1位となりました。次いで2位が「書籍」、3位が「研修・講座(講師あり)」という結果です。

内定期間の望ましい学習方法

注目すべきは、「研修・講座(講師あり)」が昨年度の21.9%から38.9%へと約1.8倍に急増したことです。これは、自主学習のハードルとして挙げられた「何をどこから勉強すればよいか分からない」という課題が影響していると推測されます。独学で教材選びや学習手順に迷うよりも、プロの講師から体系的なロードマップに沿って学び、その場で疑問を解消できる環境を求める受講者が増えていることが、このデータから読み取れます。

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総括:学生の葛藤に寄り添う、効率的で迷わない内定者教育の必要性

今回の調査結果からは、「最後の学生生活を大切にしたい」という思いと、入社後の研修への不安から「内定期間中に少しでも基礎知識を蓄えておきたい」と願う内定者の葛藤が浮き彫りになりました。実際に、IT未経験者の約7割が研修に苦労しており、入社前の「前提知識を整えること」の有無がその後の負担を大きく左右することがデータでも証明されています。

一方で、内定者が自主学習を進める上での最大のハードルは「何をどこから勉強すればよいか分からない」という点にあります。このような『教材選びや学習手順の迷い』を解消し、限られた時間の中で効率的に知識を吸収したいというニーズから、2026年度は「講師あり研修」の需要が1.8倍に急増したと考えられます。

企業は、単に自習を促すだけでなく、内定者が進むべき明確な学習ロードマップを提示し、短時間で効率的に学べる仕組みや、講師による適切なフィードバック環境を整える必要があります。学生としての時間を尊重しつつ、入社への不安を「安心」へと変える確実な学習支援が、これからの新卒採用市場において企業の競争力を高める鍵となるでしょう。

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株式会社SEプラスについて

株式会社SEプラスは、IT書籍に特化した出版社「翔泳社」の一部門としてIT教育サービスを開始し、2001年にグループ会社として独立しました。IT人材教育サービス事業と医療/コメディカル系人材紹介事業を展開しています。

IT人材教育サービス事業では、情報処理試験対策eラーニング「独習ゼミ」やIT特化型定額制研修サービス「SEカレッジ」など、BtoB向けのIT教育を中心に展開しています。「本当に価値あるIT教育とは何か?」を常に考え、既存サービスにとらわれず、現在の課題を解決できるようなIT教育サービスを開発し続けています。

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