採用業務の「見えない工数」実態調査2026:応募者対応の隠れた負担を明らかに
全国の企業の採用担当者・人事責任者1,002名を対象とした調査により、応募者1名への対応時間が担当者の認識以上に長い実態が明らかになりました。株式会社ゼクウが実施した「採用業務の『見えない工数』実態調査2026 ― 主要工程別の作業時間」では、採用担当者自身も把握しにくい「見えない工数」の実態に迫っています。
調査概要
本調査は、2026年3月3日から3月4日にかけて、PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査として実施されました。全国の企業の採用担当者・人事責任者(正社員)1,002名が回答しています。作業時間はレンジで回答を取得し、中央値が主に用いられています。数値はすべて回答者の自己申告に基づいています。
回答者の属性
最も工数がかかる採用活動は、新卒が55.0%、中途(正社員)が38.0%、その他(契約社員・派遣社員など)が7.0%でした。月間応募者数は「50名未満」が半数を占める50.0%で、50〜299名は32.6%、300名以上は17.4%となっています。
応募者1名への対応時間認識のギャップ
応募者1名への対応時間をひとまとめに質問したところ、半数の担当者は約10分以内と回答しました。最も多かったのは「5〜10分未満」(27.5%)という結果です。しかし、中には「1時間以上」と回答した担当者も約1割おり、企業によって負担に差があることがうかがえます。

日程調整の隠れた工数
応募者1名への対応時間をひとまとめに質問した場合の中央値は約10分でした。しかし、面談日程調整について、候補日の提示、面接官の空き確認、変更対応、確定連絡といった作業を具体的に示して質問すると、中央値は約14分に増加しました。同じ応募者対応であっても、業務全体をまとめて振り返る場合と、個別の工程を具体的に振り返る場合では、回答に差が見られることが分かります。この結果は、採用担当者が日々の業務負担を十分に把握しにくい「見えない工数」の存在を示唆しています。
時間がかかる工程と選考の滞留原因
工程別に見ると、中央値が最も長かったのは面談後の記録(21分)でした。続いて、日程調整(14分)、連絡往復(13分)、合否・社内すり合わせ(12分)、採否連絡(10分)の順です。書類確認は4分でした。面談後の記録、日程調整、連絡往復といった選考判断の前後に発生する業務に時間がかかっていることが分かります。

選考が滞る原因としては、「社内の合否判断・条件調整」(40.2%)が最も多く挙げられました。次いで、「日程調整」(37.3%)、「面接官・現場からの評価回収」(35.3%)、「応募者対応(連絡・フォロー)」(35.1%)が続きます。社内の判断や調整に関する項目が、選考が滞る主要因として上位に挙がっています。
また、業務量の増加によって応募者対応の質(スピード・丁寧さ)が低下することが「時々ある」以上と回答した担当者は、53.5%に上りました。

「見えない工数」を減らすためのアプローチ
本調査の結果から、応募者対応全体をまとめて捉えるだけでは、日々の作業時間や負担を十分に把握しにくい可能性が示されました。採用担当者自身も認識しにくい業務負担が「見えない工数」として存在しているのです。
「見えない工数」を減らす第一歩は、感覚ではなく工程ごとに業務時間を把握することです。その上で、自動化できる作業と人が判断すべき作業を切り分けることで、採用担当者は本来時間をかけるべき候補者との対話や採用判断により多くの時間を使えるようになります。

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本調査結果の引用に際しては、出典として「株式会社ゼクウ調べ」と明記し、以下の調査ページへのリンク設置をお願いいたします。





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