調査概要
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調査主体: 株式会社Groovement
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調査手法: 自社調査(メール配信での任意回答)
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調査期間: 2026年4月6日(月)~2026年4月20日(月)
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調査対象: 「Strategy Consultant Bank/IT Consultant Bank」に登録するMBB/BIG4/アクセンチュアなどの大手コンサルティングファーム出身のフリーコンサルタント
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有効回答数: 100人
独立の動機と事業への取り組み
独立のきっかけとして最も多かったのは「自身の事業を立ち上げたかったから」で32%でした。次いで「ワークライフバランスを重視したかったから」が25%となり、この2つで全体の過半数を占めています。過去の調査と比較すると、副業として活動する層が減少し、本業(フリーランス)としての活動を重視する傾向が鮮明になっています。

独立のきっかけとして「自身の事業を立ち上げたい」と回答した人、または今後検討している人のうち、「すでに事業化し、収益化している」と回答したのは25%でした。「準備段階」の26%を含めると、全体の51%がフリーコンサル活動と並行して自身の事業構築に取り組んでいます。これは、外部リソースとして案件をこなすだけでなく、自らも事業主として主体的に活動する「自律型プロフェッショナル」の姿を示しています。

働き方と生活の満足度
フリーコンサルになった後の「生活の満足度」は93%の人が「上がった」と回答し、「時間の融通が利くようになった」も93%と、極めて高い水準を維持しています。生活満足度向上の理由としては「ワークライフバランス・収入の向上」「業務内容の純化」などが挙げられ、時間の融通向上の理由としては「リモートワークの活用」「一人完結型の業務の増加」などが挙げられました。
稼働状況と収入の変化
合計稼働率については、過去の調査と比較して「80%以上」の層が増加しており、特に「100%稼働」は25%に達しています。これは、フリーコンサルを本業として腰を据えて活動するプロフェッショナルが増加していることを示唆しています。

収入の増減については、83%の人が「収入が増加した」と回答しています。その中でも「年間300万円以上増えた」と回答した人が58%にのぼり、前回調査(47%)から大幅に増加しました。収入が増えたフリーコンサルは、大きく収入を伸ばしている状況が明らかになっています。

100%稼働時の税抜単価については、「月単価120万円未満」と「月単価200万円以上」の割合が増加しており、単価の二極化が進んでいることが明らかになりました。自身の市場価値を客観的に把握し、スキルアップや発信活動を通じて高単価層へ移行しようとする動きが今後加速していくことでしょう。

フリーコンサルという働き方を「できる限り長く続けたい」と回答した層が、前回の調査と比較して大きく伸びました。これは、フリーコンサルが一時的な選択肢ではなく、より主体的・長期的なキャリアとして認識されるようになってきたことを示しています。

案件の種類と発注元の傾向
現在従事している案件の種類では「戦略系」が68人と最多でした。これは「Strategy Consultant Bank」が戦略系の案件に強みを持つサービスであることも影響していると考えられます。次いで「業務系」が50人、「IT系」が38人となり、大手ファーム出身のフリーコンサルは、企業の経営の根幹に関わる上流工程での専門性を強く求められていることがうかがえます。
案件の発注元については、「コンサルティングファーム」が59人、「事業会社(直受け)」が57人と、両者が拮抗する結果となりました。多くのフリーコンサルがコンサルティングファームのプロジェクトに参画する一方、事業会社から直接オファーを受け、より主体的な立場でプロジェクトを推進するケースも活発であることが確認されています。

エンドクライアントの業種については、「情報・通信・テクノロジー」が最も多く49人でした。次いで「製造業」が38人、「金融」「インフラ・エネルギー」「製薬・ヘルスケア」がそれぞれ17人と続いています。

案件獲得とクライアントへの課題
案件獲得経路では、「仲介エージェント経由」が58%と多数を占めており、専門のマッチングサービスがフリーコンサル市場で中心的な役割を果たしていることが明確に示されています。次いで「人脈・知人からの紹介」が37%となっており、信頼できるエージェントへの登録や業界内での人脈形成が重要であることがわかります。

クライアントに対する課題意識として最も多かったのは「スコープやタスクが曖昧なまま進行する」で49人でした。次いで「プロジェクトの目的やゴールが頻繁に変わる」「先方のタスクの進捗が遅い」がそれぞれ28人と続き、クライアント側のプロジェクト管理やタスク分担に関する課題が上位を占めています。

参画したいプロジェクトの特徴としては、「単価・報酬が高い」が75人、「稼働の柔軟性(リモート、稼働時間帯など)」が73人と多く挙げられました。経済的合理性と働き方の自由度が、フリーコンサルの案件選定における二大基準であることがわかります。

生成AIの活用と未来への展望
業務の効率化やアウトプットの質向上のために、生成AIなどの最新テクノロジーを活用しているフリーコンサルは全体の97%に達しています。そのうち、約半数(48%)が「ほぼ全ての工程で日常的に活用している」と回答しました。生成AIは業務効率化ツールにとどまらず、幅広い業務工程を支える「業務インフラ」として定着しつつあるといえるでしょう。

生成AIの普及が自身の案件受注に与える影響について、68%の人がポジティブ(「ポジティブな影響があると思う」48%、「どちらかといえばポジティブな影響があると思う」20%)に捉えています。AIに仕事を奪われるという懸念よりも、AIを使いこなすことで提供価値を高められる、あるいは新たなニーズが生まれると考える層が圧倒的に多いことが示されています。

本調査により、高い専門性を持つフリーコンサルは、単なる「外部リソース」としてではなく、自己実現や事業創出への強いオーナーシップを持って活動している実態が明らかになりました。企業とフリーコンサルが、単なる「発注者」と「受注者」という関係を超え、互いに主体性を持ち、成果と組織能力の向上に向けてコミットする「共創型パートナーシップ(コンサルティング4.0)」を築くことこそが、不確実性の高い時代において企業の変革を成功させる一助になると考えられています。
調査データと関連サービス
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調査データダウンロード: こちら
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引用元: 「Strategy Consultant Bank」
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株式会社Groovement 公式サイト: https://groove-ment.com/
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