富山県公式農業スポットワーク「富山あぐりマッチボックス」が2年目へ
富山県と株式会社Matchbox Technologiesが連携して展開する富山県公式の農業特化型スポットワークサービス「富山あぐりマッチボックス」が、正式事業化から1年を経て、2年目の運用を開始しました。このサービスは、1日・数時間単位からの柔軟な就農環境を整備することで、農繁期の人材確保と将来的な農業の担い手確保を目指し、2024年に開設されました。

富山県による実証実験プロジェクト「Digi-PoC TOYAMA」に採択され、4カ月の実証実験を経て、2025年4月から正式事業として運用されています。正式事業化から1年間で、累計約1,400件の就業、7,000時間を超える労働時間の供給に加え、23名の長期雇用者、300名以上のリピート就農者を創出しており、一時的な人材確保にとどまらず、継続就業や長期雇用へのきっかけを生み出す地域の就農インフラとして機能し始めています。
「Digi-PoC TOYAMA」の詳細はこちらをご覧ください:
https://digi-poc-toyama.jp/
「富山あぐりマッチボックス」とは
富山県では、農業従事者の高齢化や後継者不足が深刻な課題となる中、多くの事業者にとって繁忙期の人材確保が大きな経営課題となっています。また、農業現場では、収穫や出荷調製など特定工程に人手が集中して必要になる一方、短期間・少人数の募集を繰り返すことが多く、従来の採用手法では機動的な対応が難しいという課題がありました。
こうした課題に対し、株式会社Matchbox Technologiesは富山県と連携し、県内事業者と働き手をつなぐ新しい仕組みとして「富山あぐりマッチボックス」を展開してきました。このサービスは、農業分野の繁忙期に必要な人材を、必要な人数だけ確保できる仕組みです。単発・短期の働き手確保を可能にするだけでなく、リピート就業や長期雇用にもつながる仕組みとして活用が広がっています。

「富山あぐりマッチボックス」の詳細はこちらをご覧ください:
https://matchbox.jp/toyama/toyama-agri
正式事業化1年で約1,400件の就業を創出
正式事業化から1年を経て、「富山あぐりマッチボックス」では、県内農業事業者における活用が着実に進みました。これまでに、県内の50以上の事業所で利用され、累計で約1,400件の就業が生まれています。スポットワークの仕組みとしての活用に加え、働き手の継続就業や、事業者の受け入れノウハウの蓄積も進み、地域農業を支える基盤として定着しつつあります。
また、県全体で23名の働き手が長期雇用につながっており、スポット就業を入口としながら、農業分野で長期的に働く人材の創出にもつながっています。
さらに、マッチボックスの特徴である「自社メンバー」登録機能の活用拡大も成果の一つです。これは、事業者と働き手が相互に合意したうえで、働き手を特定の事業者のメンバーとして登録できる機能です。サービス全体の自社メンバー登録者数は、実証実験期間中の61名から、2026年3月末時点で331名まで拡大しました。数時間単位から農業に関わることができる柔軟な働き方が、継続就業や長期雇用の足がかりとして機能していることがうかがえます。
南砺市のアニューリーフで長期雇用と法人化を後押し
代表的な活用事例として、富山県南砺市で青ネギやにんにくなどを栽培する株式会社アニューリーフでは、「富山あぐりマッチボックス」の活用を通じて17名の長期雇用者を確保し、目標としていた法人化の実現にもつながりました。
アニューリーフの森田 英 代表は、農林振興センターからの紹介をきっかけに「富山あぐりマッチボックス」を導入したといいます。募集から確定までのスピード感が速く、翌日の作業に必要な人員を確保するという課題を解決できたそうです。同社では10代から60代までの幅広い層の働き手を30名以上採用し、130件を超える勤務につながりました。

一度採用した方にリピート就業してもらうことを意識して運用したことで、継続的に応募する働き手が増え、17名は長期雇用につながるなど、繁忙期を支える人員体制の整備が進みました。この人材確保の進展は、事業拡大に向けた現場運営の安定化につながり、同社が目標としていた法人化を後押ししたとのことです。
アニューリーフでは、「富山あぐりマッチボックス」の活用を通じて、もともと現場を支えてきた地域の方々と、新たに外部から働きに来る方々との間に交流も生まれています。就労をきっかけに次の農業キャリアにつながった働き手もおり、単なる人手確保にとどまらず、地域農業に関わる人の流れを生み出し、人材の裾野を広げる動きにもつながっています。
今後の展望
株式会社Matchbox Technologiesは今後も「富山あぐりマッチボックス」の運用支援を通じて、繁忙期の人手不足解消にとどまらず、地域農業における継続就業・長期雇用の促進に向けた仕組みづくりを進めていく予定です。
また、富山県は「富山あぐりマッチボックス」で得られた成果や知見を活かし、2026年7月に全産業向けの人材マッチングプラットフォーム「富山マッチボックス」を新たに開設する予定です。これにより、柔軟な就業機会の創出は、農業分野から全産業へと広がります。農業分野においても、引き続き富山県と連携し、活用事業者や利用者のさらなる拡大を図るとともに、地域に根差した人材確保の仕組みづくりを通じて、一次産業の持続可能性向上に貢献していくとのことです。
「matchbox(マッチボックス)」について
「マッチボックス」は、スポットワークの採用・管理を自社で完結できるセルフソーシング®︎型のクラウドシステムです。現役従業員に加え、アルムナイ(退職者)や登録制アルバイト、一度雇用したスポットワーカーなどを、企業に合わせて開発したシステム内にメンバー登録することで、自社独自の人材プールを構築し、採用にかかる時間やコストを大幅に削減します。また、採用から給与労務までのすべての工程を、システムを通じて簡単に一元管理することができるため、業務の効率化にも最適です。「マッチボックス」は、企業と働き手の信頼関係をベースとしたコミュニティの構築により、あらゆる人が柔軟に働ける環境を実現させています。
「マッチボックス」サービスページ:
https://business.matchbox.jp/
Matchbox Technologiesについて
株式会社Matchbox Technologiesは、「雇用主も従業員も無理なく、自分らしく働けるセカイ」の実現をめざし、「企業の柔軟な職場環境づくりを、テクノロジーで実現する」というミッションのもと、企業や地方自治体の抱える人材課題の解決を支援しています。2020年から、企業や地方自治体が簡単に独自のスポットワークプラットフォームを構築し、1日・数時間単位での柔軟な働き方を実現できるクラウド型システム「matchbox」の展開を開始し、これまでに13,945の事業所に導入しています。
新潟県や大阪府をはじめとする8府県54市町村に、自治体独自のスポットワークプラットフォームとして提供しており、今後も地方自治体と連携し、地域の人材課題の解決に貢献していくとのことです。
Matchbox Technologies 企業ページ:
https://www.matchboxtech.co.jp/about-us





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