建設業界が抱える課題
建設業界では、少子高齢化を背景に技能者の減少と高齢化が進行し、熟練技能者が培ってきたノウハウの継承が喫緊の課題となっています。また、資材価格の高騰、労働時間規制の強化、猛暑日の増加など、現場を取り巻く環境は大きく変化しており、経験だけでなくデータに基づいた判断が不可欠です。さらに、設計から維持管理までの各工程で生じるデータが個別に管理され、十分に活用されていない現状があり、従来の枠を超えた連携が求められています。
協業の目的と内容
このような状況の中、大和ハウス工業が持つ施工に関する知見と建設・建物データ、MCD3が持つデータ基盤・AI技術・実装力を組み合わせることで、技能者、協力会社、元請会社の三者にとって価値ある仕組みの共創を目指し、今回の合意に至りました。両社は、熟練技能者の作業・動作データの取得、現場技能者や施工会社の技術力の可視化、これらのデータ活用を通じて、重複作業の削減、適正工期の実現、品質・安全の向上、人材の確保・育成・定着を実現するとしています。将来的には、工種や事業領域、元請・協力会社の枠を超えて、建設業界全体で活用できる仕組みの検証を進める予定です。
7つの検証テーマと施工店への期待効果
協業では、以下の7つの検証テーマが設定されており、施工店への具体的な効果が期待されています。

| No. | 検証テーマ | 施工店への期待効果 |
|---|---|---|
| 1 | データ統合・基盤整備 | 二重入力や紙ベースの作業を削減し、見積・施工実績データの蓄積により、自社の強みや競争力の強化につながります。 |
| 2 | 横断的なリソース活用 | 業務の繁閑差を平準化し、技能者の稼働を安定させます。新たな分野・領域への参入機会の拡大も期待されます。 |
| 3 | ノウハウの継承 | 新人技能者の早期戦力化を実現します。熟練技能者に依存せず作業ノウハウを参照でき、教育にかかる時間とコストを削減します。 |
| 4 | 人材育成・能力開発 | 技能者のキャリア形成を支援し、データに基づいた人材投資および配置判断を可能にします。 |
| 5 | データドリブン経営の支援 | 工程の遅延や負荷を事前に把握し、データに基づいた元請会社との交渉を可能にすることで、赤字案件の削減に寄与します。 |
| 6 | 現場運営の高度化 | 経験の浅い技能者でも一定水準の判断を可能にし、指導・教育にかかる負担を軽減します。 |
| 7 | 業界への展開 | 労働環境および処遇の改善に寄与し、持続可能な経営基盤の構築につながります。 |
両社のコメント
大和ハウス工業の執行役員 技術本部技術戦略担当である北 真夫氏は、技能者の高齢化と担い手不足が進む建設業界において、現場の知恵と技を次世代へ引き継ぐことが喫緊の課題であると述べました。技能者や協力会社の努力や熟練の技が正しく評価され、適正な処遇に還元される循環モデルの実現には、現場の知見と先進的な技術の融合が不可欠であり、AIとデータ基盤に強みを持つMCD3との協業に強い期待を示しています。本協業の成果を、グループ内に留めず建設業界全体の持続的な発展に還元していくことを目指すとのことです。
MCD3の代表取締役社長である飯田 正生氏は、「産業に寄り添い社会課題に向き合い続ける」をミッションに掲げ、これまでも「建設サイト・シリーズ」を通じて建設業界のデジタル化を支援してきたと述べています。その中で直面してきた技能継承とデータ活用という業界構造に根差した課題の解決に向けて、大和ハウス工業との協業を大変光栄に感じているとのことです。本協業で得られる知見と成果を起点に、建設業界全体の生産性向上と、現場で働く人々がより活躍できる環境づくりに貢献していく考えを示しています。
今後の展望
両社は今後、本合意に基づき実証・検証を進めます。得られた知見や成果については段階的に検討・評価を行い、将来的には建設業界の課題解決に資するソリューションの提供を目指しています。
大和ハウス工業株式会社 概要
大和ハウス工業は1955年に創業し、「建築の工業化」を企業理念としています。「人・街・暮らしの価値共創グループ」として、戸建住宅、賃貸住宅、分譲マンションなどのハウジング領域から、商業施設、事業施設、データセンター、ホテルなど多岐にわたる事業を展開しています。
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創業:1955年4月5日
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代表者:代表取締役社長 大友 浩嗣
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所在地:大阪府大阪市北区梅田3-3-5
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事業概要:戸建住宅、賃貸住宅、分譲マンション、商業施設、物流施設、医療・介護施設、法人施設、データセンターなどの企画・設計・施工・販売・リフォームなど
エムシーディースリー株式会社 概要
エムシーディースリーは2025年7月に、株式会社インダストリー・ワン、エムシーデジタル株式会社、株式会社MCデータプラスが合併して発足しました。「産業に寄り添い社会課題に向き合い続ける」をミッションに、AI・デジタル技術を活用した事業構想からサービス提供まで一貫したオペレーティングモデルを構築し、顧客価値の最大化を目指しています。
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設立:2015年4月21日
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代表者:代表取締役社長 飯田 正生
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事業所:
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本社・デジタルプロダクトカンパニー:東京都渋谷区恵比寿1-18-14 恵比寿ファーストスクエア11階
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AIXカンパニー:東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井タワー11階
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事業概要:AI・デジタル技術を活用したサービス・ソリューションの企画開発・提供など





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